1000万円の定期預金の金利を徹底比較|初心者でもわかる預け先の選び方
1000万円を「定期預金で安全に増やしたい」と思ったとき、まず気になるのが“どこに預けるのが一番トクなのか”という点ですよね。
同じ1000万円でも、金利の差によって1年後の利息が大きく変わります。
しかし、銀行ごとに金利の表記や条件がバラバラで、「結局どこがいいの?」と迷ってしまう人は本当に多いです。
私も最初はまったく同じでした。
さらに、ネットでは「高金利!」と書かれていても、よく見ると条件つきだったり、途中解約できなかったり…。
1000万円という大きなお金を動かすとなると、どうしても慎重になってしまいますよね。
そこでこの記事では、1000万円定期預金の金利比較をテーマに、「本当に安心して預けられる場所」を初心者向けにわかりやすく整理していきます。
メガバンク・ネット銀行・信用金庫の違いから、最新の金利比較、利息のシュミレーションまで、必要な情報をまとめてチェックできます。
読み終わるころには、「自分に合う預け先はこれだ!」とスッキリ決められるはずです。
- 1000万円を安全に守り増やすコツ
- 定期預金の基礎と金利の仕組み
- メガバンク等の金利を比較
- タイプ別おすすめ預け先の例
- 分散で安全性と利回りを両立
1000万円の定期預金を安全に増やすための金利比較と基本ポイント

1000万円というまとまったお金を預けるとき、まず気になるのが「どこに預ければ安全で、どこがいちばん金利が高いのか?」という点だと思います。定期預金は元本が守られて安心ですが、銀行によって金利が全く違うため、預け方しだいで受け取れる利息が何万円も変わることがあります。
この章では、初心者でも分かりやすいように、金利の基本・銀行ごとの特徴・安全性の考え方・1000万円を預けたときの実際の数字まで、比較しながらていねいに整理していきます。
まずは「1000万円を預けるなら、ここだけは絶対に知っておきたい」ポイントから一緒に見ていきましょう。
まず押さえたい!1000万円を定期預金に預けるときの注意点
1000万円を定期預金に入れるときは、ただ金利が高いところを選ぶだけでは不十分です。
「安全に増やす」ためには、次の3つがすごく大事なんです。
- ① 金利を比べる(“高すぎる金利”は逆に危ないことも)
- ② 預金保険(ペイオフ)で守られるのは1000万円まで
- ③ 複数の銀行に分けて預けると安心度アップ
銀行とネット銀行の違いをやさしく整理
同じ「定期預金」でも、メガバンクとネット銀行では金利も特徴も大きく違います。
小学生でもスッとわかるように、次の表でざっくり整理します。
| 項目 | メガバンク | ネット銀行 |
|---|---|---|
| 金利 | 低め(例:1年 0.275%) | 高め(0.3〜0.8%台が多い) |
| 便利さ | 店舗あり、相談しやすい | スマホで全部できて速い |
| 安心度 | 大手で安心感が強い | ペイオフ対応で元本1000万円まで守られる |
「金利重視ならネット銀行」「安心感や相談ならメガバンク」というイメージでOKです。
ペイオフ(預金保護)の仕組みを初心者向けに説明
ペイオフとは、もし銀行がつぶれてしまったときに、私たちのお金を守ってくれる“保険”のような制度です。
✔ 守られる金額:元本1000万円まで+利息
これは「1つの銀行につき」なので、2つの銀行に1000万円ずつ預ければ、2000万円すべてが保護される仕組みです。
ただし、仕組預金(外貨・デリバティブ連動型など)はペイオフ対象外のこともあり、商品説明を必ずチェックする必要があります。
「預け先の分散」がなぜ必要なのか?
1000万円を“1つの銀行に丸ごと預ける”ことは、一見シンプルで楽ですが、実はリスクがあります。
- 1000万円を超えた分はペイオフでは守られない
- 金利は銀行ごとに違うので、分けるとトータル金利を上げられる
- 予期せぬトラブル(システム障害・破綻)が起きた時の保険になる
私としては、「1000万円なら最低3つの銀行に分ける」のが安全でおすすめです。
メガバンク+ネット銀行+信用金庫の組み合わせは、バランスが良くて心強いです。
メガバンク・ネット銀行・信用金庫の定期預金金利を徹底比較
ここからは、私が実際にいろいろな金融機関の情報を見ながら、 「メガバンク」「ネット銀行」「信用金庫・JAバンク」 の定期預金金利を、 小学生でもイメージできるように整理してみました。
今は金利が高くなっている時期とはいえ、どこに1000万円を預けるかによって、 1年後にもらえる利息が何万円も違ってくることがあります。
ここではあくまで「めやすの金利」として数字を入れていますので、 実際に預けるときは必ず各金融機関の公式ページで最新の金利をチェックしてから判断してくださいね。
メガバンク(3行)の最新金利比較表
まずは、名前をよく聞く「三菱UFJ銀行」「三井住友銀行」「みずほ銀行」の 1年もの定期預金から見てみます。ここでは、2025年ごろの一般的な水準をもとにした 目安の数字で書いています。
メガバンクは、店舗が多くて安心感は大きいものの、 金利はネット銀行より控えめなことが多いです。
| 銀行名 | 1年定期金利 (税引前の目安) | 1000万円を1年預けた場合の利息 (税引後の目安) |
|---|---|---|
| 三菱UFJ銀行(スーパー定期) | 年0.275% | 約21,900円 |
| 三井住友銀行(定期預金) | 年0.275%前後 | 約22,000円前後 |
| みずほ銀行(定期預金) | 年0.275%前後 | 約22,000円前後 |
※利息の金額は「税引後金利=税引前金利×(1−20.315%)」でざっくり計算したイメージです。
実際の受取額は、日数や計算方法によって数十円〜数百円ほど前後します。
1000万円という大きなお金を1年預けても、メガバンクだと利息は2万円台前半が目安です。
「〈安心感〉と〈使いやすさ〉を買っている」と考えると納得ですが、金利だけ見ると物足りないと感じました。
ネット銀行の金利比較表(楽天銀行・イオン銀行・あおぞら銀行など)
つぎに、スマホやパソコンから使うことが多いネット銀行です。 店舗をあまり持たない分、金利でがんばっているところが多いと感じました。
ここでは、私が調べた中から、「だいたいこれくらいの水準かな」という 代表例を表にしています。 実際にはキャンペーンで数字が変わることも多いので、公式サイトでの確認前提で読んでくださいね。
| 銀行名 | 1年定期金利 (税引前の目安) | 1000万円を1年預けた利息 (税引後の目安) | よくある条件 |
|---|---|---|---|
| 楽天銀行(通常の1年定期) | 年0.275%前後 | 約21,900円 | ネット専用。楽天経済圏でポイントと合わせて使う人が多い印象。 |
| イオン銀行(スーパー定期 1年) | 年0.45% | 約35,800円 | 条件なしでこの水準のことが多く、かなり健闘している印象。 |
| あおぞら銀行 BANK The定期(1年) | 年0.65% | 約51,700円 | スマホアプリ中心。まとまった金額(例:50万円以上)で預ける前提が多い。 |
| auじぶん銀行(キャンペーン定期の例) | 年1.00%前後 | 約79,000〜80,000円 | 新規口座や新規資金などの条件付きキャンペーンで高金利になるケース。 |
- メガバンクと同じくらいの金利のネット銀行もあるけれど、
- 少し探すだけで「メガバンクの2〜3倍くらいの金利」の銀行が見つかることが多いです。
- キャンペーンをうまく使えば、年1.0%近い金利も狙えることがあります。
ただし、キャンペーンは期間限定だったり、条件が細かいこともあるので、 「あとで知らなかった…」とならないよう、条件説明はしっかり読むのが大事だと感じました。
信用金庫・JAバンクの金利傾向(地域差の説明)
信用金庫やJAバンクは、いわゆる「地域のお金を支える金融機関」です。 金利は、その地域や支店ごとでかなり差があることが多く、 「全国一律でこの銀行が一番お得!」とは言いにくいのが正直なところです。
いろいろ調べてみたところ、おおまかには次のような傾向があると感じました。 正確な「ランキング表」のような形では、現時点で信頼できるものは見つからなかったため、 ここではあくまで“めやす”としてのゾーンで紹介しています。
| タイプ | 1年定期の金利イメージ (税引前の目安) | よくある条件・特徴 |
|---|---|---|
| 通常の1年定期(店頭金利) | 年0.25〜0.35%前後 | 誰でもOK。メガバンクより少し高いことが多い。 |
| インターネット支店・キャンペーン定期 | 年0.40〜0.70%前後 | ネット支店限定や、特定の期間だけ金利アップなど。 |
| 退職金専用定期・年金受取者向け定期 | 年1.00〜3.00%(多くは3か月〜6か月など短期) | 「退職金をそのまま預けること」など条件が細かいが、金利はかなり高め。 |
- ふだんの金利だけ見ると、「メガバンクよりちょっとお得」くらいの感覚。
- ただし、退職金専用定期などは、一時的にネット銀行キャンペーン並みか、それ以上の金利も出ることがある。
- どの信用金庫・JAが有利かは、地域・時期・キャンペーンの有無で大きく変わる。
「うちの近くの信金やJAがどれくらいの金利なのか」は、正直なところ、 ネットの全国比較だけでは分かりにくいです。
気になる場合は、実際に店頭や公式サイトで金利表を見るのがいちばん確実だと感じました。
1000万円を1年預けた場合の利息シミュレーション比較(税引後)
さいごに、ここまで出てきた代表的な金利を使って、 「1000万円を1年預けたら、手取りの利息はいくらくらいになるのか」を まとめてみます。
税金は、利息に対して20.315%(所得税+住民税+復興特別所得税)かかるので、 実際に手元に残るのは「税引前金利」より少なくなります。
| 種別・代表例 | 1年定期金利 (税引前の目安) | 税引後金利 (ざっくり) | 1000万円を1年預けた場合の利息 (税引後の目安) |
|---|---|---|---|
| メガバンク(1年スーパー定期) | 年0.275% | 年0.219%前後 | 約21,900円 |
| イオン銀行(1年定期の例) | 年0.45% | 年0.36%前後 | 約35,800円 |
| あおぞら銀行 BANK The定期(1年) | 年0.65% | 年0.52%前後 | 約51,700円 |
| ネット銀行キャンペーン例(年1.0%) | 年1.00% | 年0.80%前後 | 約79,000〜80,000円 |
- メガバンクに1000万円 → 利息は約2万円ちょっと
- 少し金利の高いネット銀行 → 3〜5万円くらいになることも
- 条件付きの高金利キャンペーン → 8万円近くになるケースも
同じ「元本保証の定期預金」でも、どこに預けるか・どの金利を選ぶかで、 1年の利息が何倍も違うことが分かります。
とはいえ、金利だけで決めてしまうと、手続きの手間や条件の複雑さで疲れてしまうこともあるので、 「自分が無理なく続けられる範囲で、ちょっとだけ金利を欲張る」というスタンスが、 私個人としてはちょうど良いのかなと感じました。
定期預金の金利はどう決まる?しくみを簡単に解説
「どうして銀行によって金利が違うの?」「期間を長くすると金利が上がるのはなぜ?」という疑問を、 初めての人でもスッと分かるようにまとめました。
利息の計算方法(単利・複利の超やさしい説明)
金利の世界には「単利」と「複利」という2つの仕組みがあります。 小学生でも分かるように、一番イメージしやすい説明で整理すると…
● 単利とは?
「元のお金(元本)」だけに利息がつく計算方法です。 例:1000万円を年0.3% → 毎年つく利息はずっと3万円。
● 複利とは?
「利息にも、さらに利息がつく」雪だるま式の仕組み。 長く預けるほど増えやすく、長期運用に向いているタイプです。
★ 日本の多くの定期預金は「単利」が基本ですが、 ゆうちょ銀行の定額貯金などは複利で運用されます。 どちらかで増え方が変わるので要チェックです。
預ける期間で金利はどう変わる?
銀行は、みなさんから預かったお金を「貸し出し」などに回して利益を得ています。 そのため、長く預けてくれる人ほど金利を少し高くする傾向があります。
- ● 3か月や6か月 → 短期なので金利は小さめ
- ● 1年 → 多くの銀行が基準にしている期間
- ● 3〜5年 → 少しずつ金利が高くなることが多い
- ● 10年 → メガバンクでも0.5%になることがある
※ ただし、2025年時点では「1年ものキャンペーン」が最も競争が激しいため、 長期より1年のほうが高い金利になる逆転現象も起きています。
キャンペーン金利の仕組みと注意点
今、定期預金で一番差がつくのがキャンペーン金利です。 銀行が新規のお客さんを増やすために期間限定で金利を上げる仕組みです。
● 多くは「新規口座開設」「他行からの資金」「アプリ利用」などの条件つき ● キャンペーン終了後は通常金利に戻る ● 条件を満たさないと金利が適用されない
2025年の傾向としては、 ネット銀行:0.5〜1.0%前後 地方銀行:0.3〜0.8%前後 といった“期間限定の高金利”が出ています。
★ 条件がゆるい銀行は倍率が低く、 条件が厳しい銀行ほど金利が高い、という傾向があると考えられます。
金利1%以上は「怪しい」のか?安全性の判断ポイント
「年1%以上の定期預金」と聞くと、 「そんなに高いと逆に怪しくない?」と感じる方も多いと思います。 私も最初はちょっと不安でした。
結論から言うと、 「ちゃんとした銀行・信用金庫・JAバンクの定期預金」であれば、1%前後の金利でもすぐに怪しいとは限りません。 ただし、条件や中身をよく確認することが必須だと感じました。
- ネット銀行の期間限定キャンペーン定期
- 地方銀行・信用金庫の退職金専用定期(3か月など短期で高金利)
- 新規口座開設+給与振込など、条件つきの優遇金利
これらは、金融機関が「新しいお客さんを増やしたい」ときに出すことが多く、 内容をよく読めば、仕組み自体はシンプルな定期預金である場合がほとんどです。
- 「年5%で元本保証」など、明らかに周りとケタ違いの高金利
- 金融機関名がよく分からず、金融庁登録も確認できない業者
- 「絶対に損しない」「必ず増える」など、リスク説明がほとんどない勧誘
- お金を預ける先が投資商品(社債・ファンド等)なのに「預金」と言い張るケース
こうしたケースは、定期預金ではなく投資商品や詐欺の可能性もあるため、 少しでも「おかしいな」と感じたら、即決せずに家族や公的な窓口に相談するのがおすすめです。
- その商品は銀行・信用金庫・JAバンクの「預金」商品か?(投資商品ではないか)
- 預金保険の対象になっているか?(「元本1000万円とその利息まで保護」と書いてあるか)
- 金利が高い理由(新規口座キャンペーン、退職金向けなど)が説明されているか
- 公式サイトや店頭パンフレットなど、信頼できる一次情報で確認できるか
これらをチェックしてみて、「ちゃんとした金融機関の公式商品」であれば、 1%前後の定期預金だからといって、すぐに怪しいとは限らないと私は考えています。 逆に、ケタ違いに高すぎる金利には、少し距離を置いて慎重に見たほうが安心です。
1000万円の預け先はどう選ぶ?目的別に見た最適な定期預金の比較と組み合わせ方

同じ1000万円でも、どの銀行に預けるか、どんな分け方で預けるかによって、お金の増え方も安全性も大きく変わります。「金利の高さだけで決めていいの?」「退職金はどこが安心?」「分散したほうが良い?」など、悩みは人によってバラバラです。
この章では、メガバンク・ネット銀行・信用金庫の特徴を分かりやすく比較しながら、あなたの目的に合わせた預け方をていねいに解説します。金利だけでなく、安心感・使いやすさ・手数料・ペイオフなど、総合的に判断できるようになるはずです。
最後には、1000万円の定期預金を上手に運用するための「最適な組み合わせ」も紹介します。
タイプ別に見る預け先の特徴と向き不向き(比較表あり)
まずは3タイプの銀行がそれぞれどんな特徴を持っているのか、 「メリット」「デメリット」を中心に、感覚的に分かるように整理しました。
メガバンクの特徴(メリット・デメリット)
- 全国どこでもATM・店舗があるので圧倒的に使いやすい
- 大手ならではの安心感と情報量の多さ
- 給与振込・公共料金払いなど生活インフラとの相性が良い
△ デメリット
- 金利が低い(1年定期0.275%前後)
- キャンペーンはあるが、金利面ではネット銀行に劣る
- 店舗の維持コストが金利に反映されがち
・「やっぱり大手が安心」という方
・初めて1000万円を預けるので、極力“無難”にいきたい方
ネット銀行の特徴(メリット・デメリット)
- 金利が高い(0.3〜0.8%台が主流)
- アプリが使いやすく、明細確認がラク
- キャンペーンの頻度が高く、お得な時期が多い
△ デメリット
- 基本的に店舗がない
- ATM手数料は条件を満たさないと高くつくことも
- ネットに慣れていない人は最初戸惑う
・とにかく金利重視の人
・スマホでの管理に抵抗がない人
信用金庫・JAの特徴(メリット・デメリット)
- 地域限定の高金利キャンペーンがある(1%前後も)
- 窓口での対応が丁寧で相談しやすい
- 退職金優遇キャンペーンが豊富
△ デメリット
- 地域限定で、全国対応していない
- 金利はその支店や地域によってバラつきが大きい
- 店舗数が少なく、利便性でメガバンクに劣る
・地域密着型で相談しながら決めたい方
・退職金や数年単位の資金を少しでも高金利で運用したい方
3タイプの比較一覧表(手数料・使いやすさ・安心度・金利)
3つのタイプを一度に比較できるように、一覧表にまとめました。 1000万円を預けるときの感覚がつかみやすくなると思います。
| 項目 | メガバンク | ネット銀行 | 信用金庫・JA |
|---|---|---|---|
| 金利 | 0.25〜0.30%前後 | 0.3〜0.8%台 | 地域によって0.2〜1% |
| 安心度 | 高い(全国規模) | 中〜高(金融庁登録済) | 中(地域密着) |
| 使いやすさ | 店舗多数で最強 | アプリで超便利 | 窓口で相談しやすい |
| 手数料 | やや高め | 条件次第で無料多い | 地域・提携次第 |
・安心=メガバンク ・金利=ネット銀行 ・相談しやすさ=信用金庫・JA という関係になっていて、1000万円を預ける場合は組み合わせるとバランスが良いと感じました。
退職金を1000万円預けたい中高年層向けの選び方
「長年がんばって働いてきて、ようやく受け取った退職金。できるだけ減らしたくない。でも、少しは増やしたい。」 そんな気持ちで1000万円を定期預金に預けたい、という中高年の方は多いと思います。
私ももし同じ立場なら、「安全がいちばんだけど、せっかくなら金利も少しはこだわりたい」と考えると思います。 ここでは、とくに退職金向けの大口定期やキャンペーン金利を上手に使いながら、 「安全性」と「金利」のバランスをとる考え方を、できるだけやさしく整理してみます。
大口定期のメリット
「大口定期預金」とは、ざっくり言えばまとまった金額(1000万円など)をまとめて預ける代わりに、金利を少し優遇しますよ、というタイプの定期預金です。 退職金向けの商品でよく見かけます。
- まとまった金額を預けることで通常の定期より金利がやや高くなることが多い
- 商品自体はふつうの定期預金と同じく元本保証(預金保険の対象)
- 退職金専用プランなどで短期でも高めの金利がつくことがある
- 「1000万円まとめて」など、条件が決まっていることが多い
- 期間が短い(3か月・6か月など)のに、満期後はふつうの低い金利に自動継続されるケースがある
- 窓口で投資信託などの別商品を勧められることも多いので、断る勇気も必要
大口定期は、「短期間で少しでも金利を上乗せしたい」ときにとても便利だと感じました。 ただし、満期のあとの扱い(自動継続の金利)まで確認しておくことが大事だと思います。
キャンペーンの活用法
退職金を1000万円預けるとき、ぜひチェックしたいのが「退職金専用」「新規預入限定」などのキャンペーン定期です。 やや短めの期間(3か月〜1年)で金利がグッと高くなることがあります。
- 近くのメガバンク・地銀・信用金庫・JAのサイトやチラシで、退職金向け定期を探す
- 「期間・金利・対象となるお金(退職金かどうか)」を確認する
- 満期後はどうなるか(自動継続の金利)を必ずチェックする
- 他の銀行とざっくり比較してから決める
- 金利が高い分、預け入れの条件(退職日から何か月以内など)が細かく決められていることが多いです。
- 期間が終わったら、別の銀行のキャンペーンに乗り換える、という考え方もアリです。
- ただし、あちこち動かしすぎると管理が大変になるので、自分が無理なく管理できる範囲で考えるのがおすすめです。
「最初の1年だけは、退職金キャンペーンで少し高い金利を取りに行く。そのあとは、
メガバンク+ネット銀行+信用金庫 などに分けて、落ち着いた運用に切り替える」 という2段階のイメージで考えると、ちょうど良いかなと感じました。
安全性と金利のバランスを取る方法
退職金の1000万円は、「増やすお金」というより「守るお金」と考える方がほとんどだと思います。 なので、いきなり高リスクな投資にまわすよりも、まずは預金の中で安全性と金利のバランスをとるのが現実的だと感じます。
1つの銀行に1000万円全部ではなく、
メガバンク・ネット銀行・信用金庫などに分けておくと、 ペイオフ(1金融機関1000万円まで保護)の面でも安心感が増します。
すべてを5年などの長期にしてしまうと、金利が上がったときに乗り換えがしにくくなります。 例えば、1年もの+3年ものに分けるなど、 「階段状」にしておくと、状況に合わせて動きやすくなります。
医療費や家の修繕など、急に必要になりそうなお金は、 あえて普通預金や短期の定期預金に残しておくと、安心感が違います。
- まずは生活防衛資金(1〜2年分の生活費)を普通預金や短期定期に確保する
- 残りを大口定期+キャンペーン定期で、少しだけ金利を取りに行く
- 預け先を2〜3の金融機関に分散しておく
- 「何年後にいくら使うか」というざっくりした予定を家族と共有しておく
こうしておくと、「増やす」よりも「守る」ことを優先しつつ、 できる範囲で金利も意識したバランスの良い預け方になると感じています。
初心者でもできる!1000万円の定期預金の賢い分散方法
1000万円をそのまま1つの銀行に入れると、もしもの時に「ペイオフの上限(元本1000万円まで)」を超えてしまう心配があります。 でも安心してください。ここでは、私でもできた “かんたん分散ワザ” を、初心者向けにやさしくまとめました。 お金を守りつつ、金利もちゃんと取りにいける方法を整理しますね!
金利と安全性の“ちょうどいい”バランスとは
金利が高い銀行だけに飛びつくと、条件つきだったり、期間限定だったりして安定しません。 一方で、メガバンクは安心ですが金利はやっぱり低めです。 そこで私がおすすめなのは、
- 安心重視 → メガバンクに一部(例:300〜500万円)
- 金利重視 → ネット銀行に一部(例:300〜500万円)
- 地域ベースの安心+やや高金利 → 信用金庫に少額(例:100〜200万円)
この3つを組み合わせるだけで、「守り」と「増やす」のバランスが一気に良くなるんです。
ネット銀行+メガバンクの王道プラン
私も実際にやっている、一番人気の組み合わせです。 ネット銀行はキャンペーン金利が高く、メガバンクはとにかく安心。 この2つをミックスするだけで、こんな感じの“安心+効率”プランが作れます。
| 預け先 | 預ける金額例 | 目的 |
|---|---|---|
| メガバンク | 400万円 | 安心・生活口座との連携 |
| ネット銀行 | 500万円 | 高金利で効率よく増やす |
| 信用金庫(余力があれば) | 100万円 | 地域特典・優遇キャンペーン狙い |
とくに「ネット銀行500万+メガバンク400万」の組み合わせは、 安心感と金利のちょうどいいラインと言えます。
信用金庫を組み合わせるメリット
信用金庫は地域に密着していて、メガバンクよりも“顔の見えるサービス”が多いんです。 さらに、季節ごとのキャンペーンでメガバンクより金利が少し高いこともあります。
- 地域限定のキャンペーンで高金利が狙える
- 相談しやすい(窓口対応が丁寧なことが多い)
- ペイオフ対象なので安全性も確保できる
全部を信用金庫に入れる必要はありませんが、 100〜200万円だけ組み合わせることで「金利アップ+安心」を両立できます。
h3:1000万円・定期預金・金利・比較の4つを踏まえた最終まとめ
※記事全体の総まとめ
1000万円定期預金の金利比較をした最終まとめ
ここまで、1000万円を定期預金で運用するときに大事な金利の考え方や、預け先の比較を一気に見てきました。 情報量がかなり多かったと思うので、最後に「ここだけ押さえておけば OK」というポイントを、私なりにギュッとまとめておきます。
ぜひ、ご自身やご家族のお金の置き場所を考えるときのチェックリストとして、ゆっくり見返してもらえたらうれしいです。
この記事でいちばん伝えたかったこと
- 1000万円は「守るお金」と考え、まずは元本保証の定期預金をベースにする
- ペイオフの上限(1金融機関あたり元本1000万円+利息)を意識して、預け先を分散する
- メガバンク・ネット銀行・信用金庫(JA)には、それぞれ得意分野と弱点がある
- 金利は「数字だけ」ではなく、条件(期間・キャンペーン・退職金向けなど)も必ずセットで確認する
- 最後は「自分が不安にならずに眠れるかどうか」を基準に、安全性と金利のバランスを決める
1000万円をどう分ける?ざっくり指針(例)
これはあくまで一例ですが、私ならこんなイメージで分けるかな…という案です。 正解は1つではないので、「こういう考え方もあるんだな」くらいで見てもらえればOKです。
| 預け先タイプ | 金額の目安 | ねらい |
|---|---|---|
| メガバンク | 300〜400万円 | 生活口座との連携・安心感・もしものときの拠点 |
| ネット銀行 | 400〜500万円 | 比較的高い金利で、コツコツ増やす |
| 信用金庫・JA | 100〜200万円 | 地域の高金利キャンペーンや退職金優遇をねらう |
※ 実際にどの金融機関にいくら預けるかは、家計の状況や性格によって変わります。
申し込み前に「ここだけはチェック」チェックリスト
- その定期預金は本当に「預金保険対象」の商品かどうか(投資商品ではないか)
- 預ける期間と金利(何年でいくらの利息になりそうか)
- キャンペーン金利の終了後、自動継続されたときの金利はいくつになるか
- 1つの金融機関に、ペイオフの上限(元本1000万円)を超えて預けていないか
- 「このお金はいつまで使わない予定か」を家族とざっくり共有できているか
最後に、私が今回1000万円定期預金の金利比較というテーマでいろいろ調べてみて、いちばん感じたことは、
「一気に正解を探そうとしなくていい」ということでした。
まずは、メガバンク+ネット銀行+信用金庫の中から「ここなら安心できそうだな」と思えるところをいくつかピックアップして、 少しずつ預け先を決めていけば大丈夫だと思います。
このまとめが、1000万円の定期預金をどう動かすか迷っている方の、 ほんの少しでも背中をそっと押すきっかけになればうれしいです。


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