PERがマイナスでも株価が評価される理由を初心者向けに整理
「赤字=終わり」と決めつける前に。
PERマイナスは“危険の確定”ではなく、いまの“状態表示”です。 本文では、評価が続くケース・見極め方・注意点をサクッと理解できます。
本記事は一般的な考え方の整理です。個別銘柄の安全性を断定するものではありません。 最終判断は企業の開示情報(決算など)を確認して行いましょう。
PERがマイナスと聞くと、
「この株、大丈夫?」
「やっぱり危険なのでは?」
と不安になりますよね。
実際、株価はあるのに per がマイナス と表示されていると、割安なのか、避けるべきなのか、判断に迷う人はとても多いです。
でも、ここで一つ立ち止まって考えてみてください。
perがマイナスになる理由は本当に「悪い会社だから」だけでしょうか。
実は、perマイナスの裏には、成長途中で一時的に赤字になっているケースや、将来を見込まれて評価されているケースもあります。
一方で、期待だけが先行して危うい企業が混ざっているのも事実です。
だからこそ、「マイナス」という数字だけを見て判断すると、チャンスもリスクも見逃してしまいます。
この記事では、perマイナスをどう受け止めればいいのか、どんな企業なら投資対象として考えられるのかを、初心者向けにやさしく整理します。
数字に振り回されず、冷静に考えるヒントを一緒に見ていきましょう。
- perがマイナスは赤字の状態
- マイナス時は割安判断できない
- 売上の伸びと理由を確認
- 資金余力と赤字の長期化注意
- 値動き耐性で向き不向き判断
perがマイナスになる理由と株価指標としての正しい意味

「PERがマイナス」って見た瞬間、ちょっと怖くなりますよね。
「割安なの?」「危険なの?」と戸惑う人は少なくありません。ですが、PERがマイナスになるのにははっきりした理由があり、数字そのものが示している意味を正しく知ることが大切です。
ここでは、PERがマイナスになる仕組みと、株価指標としてどう受け止めるべきかを、初心者にもわかる形で整理していきます。
※本章は一般的な会計・株価指標の考え方に基づく説明です。個別銘柄の判断は、決算資料や開示情報の確認が必要です(ここでは一次資料の個別確認までは行っていません)。
perがマイナスとは何を表している状態なのか
結論:PERがマイナス = その会社が赤字(利益がマイナス)になっている状態
PERは「株価が、利益の何年分で買われているか」をざっくり見る数字。だから、利益がマイナス(赤字)だと、PERもマイナスになります。
PER = 株価 ÷ 1株あたり利益(EPS)
EPSがプラスならPERもプラス。EPSがマイナス(赤字)ならPERはマイナス。
- 黒字:りんご屋さんが毎年ちゃんともうかってる → 「何年分のもうけで買う?」が考えられる
- 赤字:りんご屋さんが赤字 → 「何年分のもうけ」どころか、もうけがないので比べ方が壊れる
- だからPERがマイナス:数字は出るけど、割安判定の道具としては使いにくい
利益が出ていないとperがマイナスになる仕組み
仕組みは本当にシンプルです。赤字=EPSがマイナスになると、割り算の結果としてPERがマイナスになります。
ミニ計算(イメージ)
| 状態 | 株価 | EPS | PERの結果 | 言いたいこと |
|---|---|---|---|---|
| 黒字 | 1000円 | +100円 | 10倍 | 「利益の何年分か」を比べられる |
| 赤字 | 1000円 | -100円 | -10倍 | 「利益がない」ので、割安比較が難しい |
よくある表示パターン
- マイナス(例:-10.5)
- 「—」や「算出不可」
- サイトによって表示が違うこともある
ここは注意
表示が違っても本質は同じで、「利益がマイナスで、PERの比較がしにくい」という合図です。
「割安」「割高」の判断ができなくなる理由
PERは「プラス同士」で比べる道具。マイナスが混ざると、比較の意味が崩れます。
PERは本来「利益の何年分で買われているか」を比べるもの。ところが赤字だと、その“何年分”の土台(利益)がないので、安い・高いのものさしとして機能しにくいんです。
「PER80倍」と「PER-10倍」を比べられない理由(超ざっくり)
- PER80倍:利益は出ている(プラス)→「高い/安い」の議論は一応できる
- PER-10倍:利益が出ていない(マイナス)→「割安」ではなく「赤字」の合図
- 同じ土俵にいないので、どっちが割安?に答えにくい
初心者がやりがちな誤解
「-10倍って10倍より安いの?」→ ちがいます。
マイナスは“安さ”じゃなくて、利益がマイナスという“状態”です。
じゃあ何を見ればいい?
PERがマイナスのときは、PERだけで「割安」を決めずに、別の視点(例:お金の余力や成長の流れ)を合わせて見るのが基本です。
※具体的な見極め方は次の章(投資対象になる特徴)で詳しく整理します。
補足
「PERマイナス企業の“正しい買い方”」は、企業の業種・成長段階・資金状況で変わります。ここでは一般論として説明していますが、 個別企業の一次資料(決算短信・有価証券報告書・IR資料など)を確認しないと断定できない点があります。
perがマイナスは「例外」なので、別記事で通常のperの意味を先に押さえると混乱しません。
【初心者OK】perとは何か?pbrと比較してやさしく整理した記事はこちら
株価はあるのにperがマイナスになるのはなぜ?
「赤字なのに、どうして株価がついているの?」
ここがPERマイナスで一番混乱しやすいポイントです。 結論から言うと、株価は「今の利益」だけで決まっているわけではないからです。 株は「会社の今」と「これから」を合わせて売買されています。
赤字でも株が売買される基本的な理由
株は「会社の持ち分」を売り買いするものなので、今が赤字でも、会社そのものに価値があれば取引されます。
会社は「消えてなくなる」わけではない
赤字=会社が止まる、ではありません。 工場・サービス・人・技術などは今も存在していて、それ自体に価値があります。
株は「現金そのもの」ではない
株は預金ではなく、将来どうなるかをみんなで予想して値段がつくもの。 だから赤字でも売り買いが成立します。
超シンプルなイメージ
- 今は赤字 → PERはマイナス
- でも会社は動いている → 株は存在する
- だから株価は0円にはならない
将来の期待が株価に反映される仕組み
株価は「今の成績表」ではなく、未来の予想を含んだ値段です。 そのため、PERがマイナスでも株価が高くなることがあります。
よくあるパターン
- 新しいサービスを育てている途中
- 先にお金を使って、あとで回収するモデル
- 一時的な赤字(投資・開発費が多い)
市場が見ているポイント
- 売上が伸びているか
- 黒字に近づいているか
- 将来もうかる形になりそうか
ここは誤解しやすい点
株価がある=安心、ではありません。 期待が外れれば、株価は簡単に下がるというリスクも同時にあります。
補足
「将来の期待」がどこまで正しいかを知る情報は存在しません。 期待はあくまで予想なので、「そう考えられている」「〜と見られています」という表現で捉えるのが安全です。
perがマイナスとperが高すぎる状態の違い
「perがマイナス」と「perが高すぎる」は、見た目は極端ですが、意味している中身はまったく別ものです。
どちらも初心者が混同しやすいポイントですが、 この違いを理解できると「数字に振り回されない見方」ができるようになります。
per50倍・100倍とperマイナスは何が違うのか
一番の違いは、「利益が出ているかどうか」です。 ここを押さえるだけで、数字の意味が一気に整理できます。
| 状態 | 利益の状態 | PERの意味 | 読み取り方 |
|---|---|---|---|
| PER 50倍・100倍 | 黒字(利益あり) | 利益の何十年分で買われているか | 成長期待が大きい or 期待先行 |
| PER マイナス | 赤字(利益なし) | 割り算の前提が崩れている | 割安・割高を判断できない |
perが高すぎる場合
利益は出ているけれど、期待がかなり先まで織り込まれている状態。 伸びが止まると、株価が下がりやすい特徴があります。
perがマイナスの場合
そもそも利益が出ていないため、PERで比べる段階ではない状態。 「高い・安い」よりも会社の状況を見る必要があります。
数字が示している前提条件の違い
同じPERという名前でも、前提条件がまったく違うことが重要です。
perが高すぎる数字の前提
- 利益はすでに出ている
- 今後も成長すると期待されている
- 期待が外れると評価が下がりやすい
perがマイナスの数字の前提
- 現時点では利益が出ていない
- これから利益が出るかは未確定
- perでは評価しきれない段階
初心者向け一言まとめ
perが高すぎる=期待が先行、 perがマイナス=評価の土台がまだできていない。 数字の大小より、前提条件の違いを読むことが大切です。
補足
「どちらが良い・悪い」と一概に決めることはできません。 企業の成長段階や業種によって意味は変わるため、ここでは一般的な考え方として整理しています。
perが高い・低いは「黒字の前提」で比較しやすいけど、perマイナスは前提が別物。
PERが高い株と低い株、どっちがいい?を初心者向けに整理した記事はこちら
perがマイナスのときに初心者が誤解しやすいポイント
perがマイナスと表示されると、数字の見た目に引っ張られてしまいがちです。
ここでは、初心者が特につまずきやすい2つの勘違いを取り上げます。 どちらも「やってしまいがち」ですが、気づくだけで判断ミスを大きく減らせます。
perマイナス=割安と思ってしまう勘違い
「マイナス10倍って、10倍より安いんじゃない?」 これはとても多い勘違いです。
プラスのperの場合
利益が出ている前提で、 「何年分の利益で買われているか」を比べられます。
マイナスのperの場合
利益が出ていないため、 「安い・高い」を比べる土台そのものがありません。
簡単にわかる一言
perマイナスは「安い」じゃなくて、 「テストを受けていないから点数が比べられない」状態です。
ここが重要
perマイナスを見て「割安だ!」と感じたら、 それは数字の意味を取り違えているサインと考えてください。
数字だけで判断してしまう危険性
perがマイナスのときほど、 数字だけで判断すると失敗しやすくなります。
数字だけを見ると起きやすいこと
- なぜ赤字なのかを考えない
- 一時的か長期的かを見落とす
- 会社の中身を確認しない
本来見るべき視点
- 赤字の理由は何か
- 改善に向かっているか
- お金が尽きそうではないか
考え方の整理
perは「結果の数字」であって、 会社の良し悪しを直接決める答えそのものではありません。
補足
数字の裏側(赤字の原因・事業の進み具合)については、 一般論だけでは断定できない部分があります。 個別企業では決算資料などの一次情報を確認する必要があります。
perがマイナスでも市場が評価を続けるケース
perがマイナス=赤字。ここまでは理解できても、
「じゃあ、なんで株価が保たれたり上がったりするの?」が次の疑問ですよね。
市場が見ているのは「赤字かどうか」だけじゃなく、 赤字の理由と将来の伸びしろです。 ここでは、評価が続きやすい代表的な2パターンを、かみくだいて整理します。
- 赤字が一時的で、あとで回収できそう
- お金を使った分、将来の伸びが期待できる
- 赤字でも会社が倒れにくい(資金の余力がある)と見られている
ここで紹介するのは「評価されることがあるケース」です。 ただし、期待が外れると株価は大きく動くので、絶対に安心とは言えません。
成長投資中で一時的に赤字の場合
成長している会社ほど、先にお金を使って(投資して)一時的に赤字になることがあります。 たとえるなら、お店を大きくするために改装費をドンと払っている状態です。
「一時的な赤字」になりやすい例
- 人を増やして採用・教育にお金を使う
- 広告を増やして利用者を一気に集める
- 設備やシステムを整えて土台を固める
市場が「まだ見てくれる」サイン
- 売上が伸びている
- 赤字の幅が小さくなっている
- 黒字化の見通しが語られている
ここだけ覚える(超重要)
「赤字=ダメ」ではなく、「赤字の理由が成長のためか?」がポイントです。 成長のための赤字なら、将来の利益に変わる可能性があります。
新しい事業に資金を使っている段階の場合
もうひとつ多いのが、新しい事業を育てている途中の赤字です。 新規事業は、最初は売上が小さく、準備にお金がかかるので、どうしても赤字になりがちです。
| 段階 | 会社の中で起きること | perがマイナスになりやすい理由 |
|---|---|---|
| 準備 | 作る・試す・整える | 費用が先に出て、利益がまだ出ない |
| 拡大 | 人・広告・設備を増やす | 成長のための支出が大きい |
| 回収 | 利益が出始める | 黒字化するとperはプラスに戻る |
評価されやすい見え方
- 利用者や売上が増えている
- 事業の形ができてきた
- 伸びる市場にいると見られている
つまずきやすい落とし穴
- 新規事業が当たらないまま赤字が続く
- お金が足りなくなる(資金切れ)
- 期待がしぼんで株価が下がる
補足
「その赤字が将来の利益につながるか」は、未来の話なので断定はできません。 企業の開示情報や事業の進み具合を見て、「そう考えられます」と判断していく部分になります。
perがマイナスでも投資対象になる企業の見極め方

perがマイナスだと「やっぱりやめたほうがいいのかな…」と感じやすいですよね。
でもPERがマイナスだからといって、すべての企業が投資対象外になるわけではありません。
中には、将来の成長を見込まれて評価されている企業や、事業の途中段階で一時的に赤字になっているケースもあります。
この章では、PERがマイナスでも検討される企業の特徴や、初心者が押さえておきたい判断の考え方を具体的に解説します。
perがマイナスでも注目されやすい企業の特徴
ここで大切なのは、「赤字でも評価される理由がはっきりしているかどうか」です。
なんとなく期待されている会社と、根拠をもって期待されている会社は、見え方がまったく違います。
売上が安定して伸びているケース
利益はまだ出ていなくても、売上がコツコツ増えている会社は、市場から前向きに見られやすいです。
なぜ売上が重要?
売上は事業が世の中に受け入れられているかのサイン。 利益はあとからでも、売上が伸びていれば「伸びる土台がある」と見られます。
市場が見ているポイント
- 毎年売上が増えているか
- 一時的ではなく継続しているか
- 急落する兆しがないか
やさしい言い換え
売上が伸びている会社は、 「お客さんは増えている。あとはもうけ方の問題」と考えられています。
赤字でも事業内容が評価されているケース
利益が出ていなくても、「この事業は将来伸びそう」と評価されることがあります。
評価されやすい事業の特徴
- 世の中の流れに合っている
- 同じことをできる会社が少ない
- 将来の市場が大きいと見られている
市場の考え方
今は赤字でも、 「この事業が育てば利益はあとからついてくる」 そう考えられている段階です。
注意点
事業内容が良さそうに見えても、 必ず成功する訳ではありません。 評価はあくまで「期待」であり、外れることもあります。
初心者向けまとめ
perがマイナスでも、 売上の伸びや事業の中身に納得感があれば、 市場が注目を続けることがあります。
perがマイナスの企業を見るときに一緒に確認したい視点
perがマイナスのときは、perそのものが「割安・割高」の答えになりません。
だからこそ大事なのが、利益以外のヒントで会社の状態をチェックすること。 ここでは初心者でも迷いにくいように、「見る順番」と「ざっくり判断ポイント」を整理します。
- 事業が伸びている兆し(売上や利用者など)
- 赤字の理由(成長投資なのか、苦しいのか)
- 資金の余力(すぐお金が尽きないか)
perがマイナスの企業は、良くも悪くも「未来の話」が多くなります。 だからこそ、数字で確認できる部分(資金余力など)を一緒に見て、空想だけにならないようにします。
利益以外で会社の状態を判断する考え方
利益(=もうけ)は大事ですが、perがマイナスの会社は「いまは利益より優先しているもの」があることが多いです。 なので、利益だけで白黒つけず、会社の体力と成長の流れを見ます。
「伸びてる?」を感じるヒント
- 売上が増えている
- 利用者・契約数・店舗数などが増えている
- 同じ売上でも「伸び方」が安定している
「赤字の理由」を分けて考える
- 将来のための投資で赤字(増やすため)
- 売れなくて赤字(苦しい状態)
- 一時的な要因で赤字(例:特別な費用)
簡単にわかる例え
いまの利益は「今日のテストの点」。 でもperがマイナスの会社は、塾代(投資)を払って成績を上げようとしている途中かもしれません。 だから「点数(利益)だけ」じゃなくて、勉強が進んでるか(売上や伸び)も見るイメージです。
補足
「投資の赤字だから大丈夫」と断定はできません。 本当に成長につながるかは企業ごとに違うので、ここでは判断の考え方として整理しています。
資産や資金の余力をざっくり確認するポイント
perがマイナスの企業で一番怖いのは、「期待の前に、お金が尽きる」こと。 ここでは、細かい専門用語をできるだけ避けつつ、初心者がざっくり体力チェックできるポイントをまとめます。
| 見るもの(ざっくり) | 何を知りたい? | 初心者向けの見方 | 危ないサイン |
|---|---|---|---|
| 手元のお金(現金っぽいもの) | しばらく耐えられる? | お金が減り続けてないか | 急に減っている |
| 借金っぽいもの | 返す負担が重い? | 借金が増え続けてないか | 増え方が速い |
| 営業活動のキャッシュ(ざっくり) | 本業でお金が入ってる? | 本業でお金が減り続けてないか | ずっとマイナス |
| 増資や資金調達 | お金を集められてる? | 資金調達ができているか | 調達できず苦しそう |
超ざっくり判断(安全寄り)
- 手元のお金が十分ありそう
- 借金が増えすぎていない
- 本業のお金の減り方が落ち着いてきた
危険寄りのサイン
- 手元のお金が急に減っている
- 借金がどんどん増えている
- 本業でお金が減り続けている
補足
ここは本来、決算書(貸借対照表・キャッシュフローなど)の一次情報を見ないと断定はできません。 このセクションは「初心者がまず見る順番・考え方」をまとめたもので、個別銘柄の結論は企業の開示情報を見て判断する必要があります。
perがマイナスの企業に投資する際の注意点
perがマイナスの企業は「期待」で買われやすい分、判断を間違えると失敗も大きくなりやすいです。
ここでは、初心者が最低限おさえておきたい2つの注意点を整理します。 ポイントは「黒字になる道が見えているか」「赤字がズルズル続いていないか」です。
- 黒字化の見通しが現実的か
- 赤字が長期化していないか
「将来はすごそう」という話だけで、 具体的な道筋が見えない企業はリスクが高くなります。
黒字化の見通しが立っているか
perがマイナスの企業を見るとき、一番大事なのは 「いつ・どうやって黒字になるのかが説明できるか」です。
前向きに見やすいサイン
- 売上が伸び続けている
- 赤字の幅が小さくなっている
- 黒字化の時期が語られている
不安が残るサイン
- 売上が横ばい・減少
- 赤字の理由があいまい
- 黒字化の話が毎年後ろ倒し
初心者向けの考え方
「そのうち黒字」ではなく、 「どうやって黒字になるの?」と自分で説明できるかを目安にしましょう。
誠実メモ
黒字化の時期や確度について、完全に予測できない場合が多いです。 ここでは「見通しが立っていそうか」を判断するための一般的な視点を示しています。
赤字が長期化していないかを見る視点
もう一つの大きなリスクが、赤字が何年も続いているケースです。 期待され続ける期間には限界があります。
| 状況 | 市場の見え方 | 注意点 |
|---|---|---|
| 赤字1〜2年 | 成長途中として見られやすい | 理由を確認 |
| 赤字3〜5年 | 期待と不安が半々 | 改善の兆しがあるか |
| 赤字が長期化 | 評価が落ちやすい | 構造的な問題の可能性 |
まだ期待が残るケース
- 売上は伸びている
- 赤字幅が縮小している
- 資金に余裕がある
警戒したいケース
- 売上が伸びない
- 赤字が改善しない
- 追加でお金を集め続けている
ひとことで整理
perがマイナスでも、 「良くなっている赤字」なのか、 「抜け出せない赤字」なのかを見極めることが重要です。
perがマイナスの企業が向いている人・向いていない人
perがマイナスの企業は「良い・悪い」よりも、向き不向きがハッキリ出やすいジャンルです。
同じ会社でも、ある人には「チャンス」に見えて、別の人には「しんどい投資」に見えることがあります。 ここでは初心者が自分に合うかどうかを判断しやすいように、考え方を整理します。
perがマイナスは「未来の期待」で動きやすいので、 値動きの大きさと不確実さを受け入れられるかがカギになります。
向いていない人が無理に触ると、 値動きに振り回されて焦って損切り・追い買いしやすくなります。
値動きを受け入れられる人の考え方
perがマイナスの企業は、ニュースや決算のたびに評価が変わりやすく、値動きが荒くなりがちです。 それでも向いている人は、考え方が少し違います。
向いている人の思考
- 短期の上下より、長期の成長を重視する
- 「期待が外れる可能性」も前提にする
- 買った理由をメモしてブレにくい
行動の工夫(初心者向け)
- 一気に入れず、少しずつ買う
- 余裕資金の範囲でやる
- 決算の数字(売上・赤字幅)を定点観測する
超カンタンな言い換え
perがマイナスの投資は、 「波が大きい海で泳ぐ」ようなもの。 波が来るのは当たり前だと分かっている人ほど、落ち着いて判断しやすいです。
補足メモ
値動きの大きさは銘柄・相場環境で変わるため、ここでは一般的な傾向として整理しています。 「必ず荒れる」と断定はできません。
安定を重視したい人には向きにくい理由
安定を重視したい人(値動きが苦手な人)にとって、perがマイナスの企業は向きにくいことがあります。 理由はシンプルで、「利益が出るまでの間、判断材料がブレやすい」からです。
不安になりやすいポイント
- 黒字化の時期が読みにくい
- 良いニュース・悪いニュースで急に動く
- 「期待」がしぼむと評価が落ちやすい
安定派の代替案(考え方)
- まずは黒字企業から慣れる
- 配当などの安定要素も見る
- PERが使える企業で比較する
初心者向けまとめ
perがマイナスの企業は、「当たれば大きい」一方で、 「待つ時間・ブレる時間」が長くなることがあります。 安定を重視する人は、無理に選ばなくても大丈夫です。
per マイナスをどう考えるべきか初心者向けまとめ
最後にもう一回、per マイナスの意味を「ブレない形」でまとめます。
結論はシンプル。perがマイナスは、危険の確定ではなく、会社がいま「赤字の状態」だという表示です。 ここを取り違えなければ、初心者でも落ち着いて判断できます。
- per マイナスは「安い」でも「終わり」でもなく、赤字の状態を示す
- マイナスのときはperで割安・割高を決められない
- 見るべきは、赤字の理由と資金の余力と改善の流れ
perがマイナスは危険ではなく「状態」を示す数字
perがマイナスと出たら、まずこう考えるのが正解です。 「この会社は今、利益が出ていない(赤字)」。
よくある誤解
「マイナス=危険」「マイナス=割安」 こう決めつけるのは早いです。
正しい受け止め方
per マイナスは、危険度を直接示すのではなく、 「利益が出ていない」状態表示です。
簡単にわかる例え
体温計で「熱がある」と出たら、 それは「危険が確定」ではなく、いまの状態が分かっただけ。 per マイナスもそれに近いイメージです。
補足メモ
その赤字が「一時的な成長投資」なのか「長期的に苦しい」のかは、 一般論だけでは断定できません。個別企業では一次情報(決算など)の確認が必要です。
数字の意味を理解して冷静に判断することが大切
per マイナスのときは、判断の軸を「perの大小」から別の見方へ切り替えるのがコツです。 いきなり難しい分析は不要で、まずは見るポイントを固定するだけでOKです。
冷静に判断するチェック4つ
- 赤字の理由は何か(増やす赤字?苦しい赤字?)
- 売上など「伸びる兆し」はあるか
- 資金の余力はありそうか(すぐ尽きないか)
- 赤字幅は改善しているか(良くなっているか)
初心者がやりがちなNG
- 「マイナスだから安い」と思い込む
- 話題だけで判断してしまう
- 短期の値動きで感情的に売買する
最後のひとこと
per マイナスは「怖い数字」ではなく、読み方を変える合図。 意味を理解して、冷静に「理由」と「余力」と「改善」を見る。これが一番大切です。


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