Mrs. GREEN APPLEの新曲「 コロンブス」はなぜ炎上したのか?歴史的・文化的背景を理解する

芸能
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こんにちは。minamiです。

日本の人気ロックバンドMrs. GREEN APPLEが2024年6月12日にリリースした新曲「コロンブス」のミュージックビデオ(MV)が公開された翌日に大きな炎上騒動を引き起こしました。

この騒動はSNS上で急速に広まり、同日午後にはYouTubeからMVが非公開となり、ユニバーサルミュージック社およびバンドの所属事務所であるプロジェクトMGAが謝罪文を発表する事態となりました。

本記事では、この炎上騒動の経緯やMVの内容、批判のポイント、そして謝罪に至るまでの一連の流れを詳しく解説します。

記事のポイント
  • MV公開翌日にSNSで炎上
  • ユニバーサルミュージックが謝罪文を発表
  • 大森元貴氏がSNSで謝罪
  • 日本コカ・コーラが広告放映を停止
  • TV出演が急遽変更・見合わせ
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Mrs. GREEN APPLEのコロンブス炎上 : 騒動の経緯


by 日本経済新聞

Mrs. GREEN APPLEの新曲「コロンブス」のMVはどうのように炎上したのでしょうか?その経緯を解説します。

騒動の経緯

  • MV公開と炎上:

    • 6月12日夜に「コロンブス」のMVが公開。
    • 翌13日、MVの内容がSNSで問題視され大きな話題に。
  • 公式の対応:

    • 13日午後、ユニバーサルミュージックとプロジェクトMGAが謝罪文を発表。
    • 「歴史や文化的な背景の理解に欠ける表現が含まれていた。当社の公開前の確認が不十分だった」と謝罪
  • 大森元貴氏の謝罪:

    • 同日、大森元貴氏が自身のSNSで謝罪文を発表。「歴史的・文化的な背景を理解することが足りなかった」と反省。
  • 広告の停止:

    • 日本コカ・コーラは楽曲を使用した広告の放映を停止。
    • 「いかなる差別も容認しておりません。今回の事態を遺憾に受け止めております」とコメント。
  • テレビ番組への影響:

    • 6月14日、出演予定だった「MUSIC STATION」での「コロンブス」パフォーマンスを急遽変更。
    • 「カウントダウンTV」への出演も見合わせ。

「コロンブス」のMVは6月12日夜に公開されましたが、その内容が翌13日にSNSで問題視され始めました。MVの中には歴史的・文化的に敏感な表現が含まれていたため、視聴者から批判が殺到しました。この騒動を受け、ユニバーサルミュージックとプロジェクトMGAは、「歴史や文化的な背景の理解に欠ける表現が含まれていた。当社における公開前の確認が不十分だった」として公式に謝罪しました。

さらに、MVの監督を務めたMrs. GREEN APPLEのボーカル大森元貴氏も、謝罪文を発表するまでに至りました。この曲は日本コカ・コーラのキャンペーンソングとしてタイアップされていたため、日本コカ・コーラも「いかなる差別も容認しておりません。今回の事態を遺憾に受け止めております」とし、楽曲を使用した全ての広告素材の放映を停止しました。

Mrs. GREEN APPLEのコロンブスはなぜ炎上 ?: MVの内容

Mrs. GREEN APPLEの新曲「コロンブス」のMVの内容は、

  • Mrs. GREEN APPLEのメンバー3人がそれぞれコロンブス、ナポレオン、ベートーベンに扮し、ある島を訪れる。
  • 類人猿たちに文明を伝え、共にパーティーを楽しむ。
  • 最後に彼らが寝ている間に島を去るというストーリー。

といったもので、このストーリーが、以下の3つの主要な批判を引き起こしました。

1. コロンブスの肯定的な描写

コロンブスは先住民に対する壊滅的な影響を与えた歴史があるが、そのことを肯定的に描かれていることに批判

 

コロンブスは15世紀から16世紀の探検家として知られていますが、彼のアメリカ大陸到来は先住民に壊滅的な影響を与えました。ヨーロッパから病気を持ち込み、暴力や虐殺、強制労働、奴隷化などを行い、多くの先住民社会を破壊しました。現代では、コロンブスは植民地主義と奴隷制の象徴として再評価されており、アメリカでは「コロンブスの日」を「先住民の日」に改称する動きも広がっています。そのため、MVでコロンブスを肯定的に描くことは、多くの視聴者にとって非常に問題視されるものでした。

2. 類人猿の描写

類人猿を啓蒙し、教育し、労働させる描写が先住民族への差別を思い起こさせると批判

 

MVでは、コロンブスやナポレオン、ベートーベンと思われる人物が類人猿たちを啓蒙し、教育し、労働させるシーンが描かれています。この描写は、歴史的に白人が先住民族を支配してきた事実を思い起こさせ、先住民族を未開の存在として差別してきた歴史を反映しています。さらに、これらのシーンが明るく描かれているため、植民地主義や先住民族への差別を肯定的に描いていると捉えられてしまったのです。

3. 日本人が白人に扮している点

日本人メンバーが白人に扮して歴史的な人物を演じることが人種的なセンシティビティ(感情)を欠いたと批判

MVでは、日本人であるMrs. GREEN APPLEのメンバーが白人に扮して歴史的な人物を演じています。この点も批判の対象となりました。西洋社会において、アジア人が歴史的な白人の役割を演じることは、過去の植民地支配や人種差別を無神経に再現していると受け取られる可能性があります。また、この描写は人種的なセンシティビティを欠いたものであり、視聴者からは不快感を覚えるものとされました。

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Mrs. GREEN APPLEのコロンブスはなぜ炎上? : 謝罪とその後の対応

Mrs. GREEN APPLEの新曲「コロンブス」のMV炎上騒動は様々な方面に影響を与えています。

「コロンブス」炎上後の謝罪と対応

MV公開翌日の13日、ユニバーサルミュージックとプロジェクトMGAは謝罪文を発表し、YouTubeからMVを非公開としました。同日、大森元貴氏も自身のSNSで謝罪文を発表し、「歴史的・文化的な背景を理解することが足りなかった」と反省の意を示しました。

また、日本コカ・コーラは楽曲を使用した広告の放映を停止し、さらなる対応を求める声が広がりました。

翌日14日には、Mrs. GREEN APPLEが出演予定だったテレビ番組「MUSIC STATION」での「コロンブス」パフォーマンスを急遽変更し、さらに「カウントダウンTV」での出演も見合わせることとなりました。これにより、騒動はさらに拡大し、バンドの活動に大きな影響を与えることとなりました。

Mrs. GREEN APPLEのコロンブス炎上のまとめ

ここまでをまとめると、

  • – 6月12日夜に「コロンブス」のMVが公開。
  • – 翌13日、MVの内容がSNSで問題視され大炎上。
  • – 13日午後、ユニバーサルミュージックが謝罪文を発表。
  • – 大森元貴氏も同日、SNSで謝罪文を発表。
  • – 日本コカ・コーラは楽曲使用広告の放映を停止。
  • – 「MUSIC STATION」での「コロンブス」パフォーマンスを変更。
  • – 「カウントダウンTV」への出演も見合わせ。
  • – MVの内容が歴史的・文化的に敏感な表現を含む。
  • – コロンブスを肯定的に描いている点が批判された。
  • – 類人猿の描写が先住民族への差別を思い起こさせた。
  • – 日本人が白人に扮している点も批判の対象となった。
  • – MV公開翌日にYouTubeから非公開にされた。
  • – ユニバーサルミュージックとプロジェクトMGAが謝罪。
  • – 大森元貴氏は歴史的・文化的背景の理解不足を反省。
  • – 日本コカ・コーラは差別を容認しないとコメント。
  • – 騒動はバンドの活動に大きな影響を与えた。

今回の炎上騒動は、音楽や映像制作において、歴史的・文化的な背景に対する理解と配慮がいかに重要であるかを改めて示すものとなりました。Mrs. GREEN APPLEとその制作チームが直面した批判は、彼らが今後の活動において一層の注意を払う必要があることを示唆しています。音楽やエンターテイメントの力を持つクリエイターたちは、その表現がどのように受け取られるかを深く考え、社会的な影響を常に意識することが求められるのです。

 

 

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