むくみが続くのは心臓のサイン?原因別にわかりやすく整理
「むくみ=心臓?」と不安になった人へ。原因の切り分けと、受診のタイミングをやさしくまとめます。
朝起きたら顔がパンパン、夕方は足首がきつい……
そんな「むくみ」が続くと、「これって心臓が原因?」と不安になりますよね。
でも、むくみは立ちっぱなしや塩分のとりすぎでも起きる一方で、心臓の働きが弱って水分がたまりやすくなるケースもあります。
しかも
「様子見でいいのか」
「病院に行くべきか」
が一番むずかしいところ。
そこでこの記事では、むくみと心臓の関係をやさしく整理し、見分けるポイント、受診の目安、病院で何を調べるのかまでまとめました。
読むだけで、判断の軸ができて不安がスッと軽くなるはずです。
- むくみが起きる基本の仕組み
- 心臓由来のむくみの特徴
- 心臓以外のむくみの見分け
- 受診の目安を2段階で整理
- 検査で確認するポイント
むくみは心臓が原因?まず知りたい体の中で起きていること

「むくみ」は疲れや塩分のとりすぎでも起こりますが、中には心臓の働きが関係して出てくるむくみもあります。
この章では、むくみがなぜ起こるのかを体の仕組みからやさしく整理し、心臓が原因の場合に体の中で何が起きているのかを順番に見ていきます。
むくみとは何か?水分がたまる仕組みをやさしく理解
体の中の水分は、血の中を流れたり、細胞のまわりに出たり、また戻ったりしています。
その出入りのバランスがくずれて、出るほうが多い/戻る・出すが追いつかないと、むくみになりやすいんです。
- 出すぎ:血の中の水分が、外(皮ふの下)に出やすくなる
- 戻れない:外に出た水分が、血の中に戻りにくくなる
- 外へ出せない:体の外(おしっこ等)に出す量が追いつかない
すねや足首を指で5秒押して、指の跡がしばらく残るタイプは、水分が皮ふの下にたまりやすい状態のことが多いです。
(※ただし、原因は1つに決めつけられません。痛み・熱っぽさ・片足だけなどがあるときは別の原因も考えます)
体の水分はどう巡って外へ出ていくのか
血管・リンパ・腎臓
血の中の水分は、毛細血管(すごく細い血管)で、少しだけ外へしみ出します。
でも普通は、すぐに血の中へ戻る仕組みがあるので、たまりません。
- 外へ出す力:血の“押す力”が強いほど出やすい
- 中へ戻す力:血の中の“引き戻す力”が強いほど戻りやすい
血管に戻りきらなかった水分は、リンパが“おそうじ係”みたいに回収して、最後は血の流れに戻します。
つまりリンパは、「たまりっぱなし」を防ぐ回収ルートです。
- 動かない時間が長い(筋肉のポンプが弱い)
- きつい靴下や姿勢で流れが悪い
- 体の炎症や手術後などで流れが乱れることがある
最後に、水分や塩分は腎臓で調整されて、おしっことして体の外へ出ていきます。
ここが追いつかないと、体は水分をためやすくなります。
心臓が疲れて血の流れが弱ると、体は「水分を減らしたほうがいい」ではなく、逆に水分をためる方向に傾くことがあります。
これは体が「血の量を増やして助けよう」とする反応の一部で、ここからむくみが起きやすくなる…と考えられます。
※この章では仕組みを超ざっくり説明しています。体の反応には個人差があり、症状だけで決めつけはできません。
皮ふの下(戻る) → 血管(戻す)
戻りきらない分 → リンパ(回収) → 血管へ
余った水分・塩分 → 腎臓(調整) → おしっこで外へ
つまり、むくみは「水分が悪い」のではなく、水分の移動(出す・戻す・出す)がどこかで詰まり気味になっているサイン、というイメージです。
ここで説明した「水分の巡り」は、医療の教科書で扱われる考え方を初心者向けに大幅に単純化しています。
厳密な数値(どれくらい外へ出て、どれくらい戻る等)は、一般向けに信頼できる情報として一律の値を示すのが難しく、現時点で“これが絶対”と言える形での提示はできません。
ただ、むくみを理解する上では「血管・リンパ・腎臓」の3ルートで考えると、かなり整理しやすくなります。
心臓の働きが弱ると、なぜむくみが出やすくなるのか
心臓は、全身に血液を送り続けるポンプの役割をしています。
このポンプの力が弱ってくると、血液の流れだけでなく、水分の処理の流れにも少しずつ影響が出てきます。
ここでは「心臓の力が落ちたとき、体の中で何が起きるのか」を、順番に見ていきます。
血液を送る力が落ちたときに起きる変化
心臓が弱る=止まる、ではありません。
多くの場合は少しずつポンプの勢いが落ちることで、体のバランスが崩れ、結果としてむくみが出やすくなります。
心臓の押し出す力が弱ると、血液は全身へスムーズに流れにくくなります。
特に重力の影響を受けやすい足のほうでは、血が戻りにくくなりがちです。
血がたまり気味になると、血管の中の圧が上がり、
水分が皮ふの下へしみ出しやすい状態になります。
これが「押すとへこむむくみ」につながることがあります。
心臓の動きが弱ると、体は「血の量が足りないのかも?」と勘違いし、
水分や塩分を体に残そうとする方向に傾くことがあります。
この反応も、むくみを助長する要因のひとつと考えられています。
| 項目 | 元気な状態 | 弱り始めた状態 |
|---|---|---|
| 血液の流れ | スムーズに巡る | 戻りが悪くなりがち |
| 水分の処理 | 外へ出せる | 体に残りやすい |
| 見た目の変化 | むくみにくい | 足・足首がむくみやすい |
心臓の力が弱るとむくみが出やすくなる傾向はありますが、むくみがある=必ず心臓が悪い、というわけではありません。
また、心臓が弱っていても初期にはむくみが出ない人もいます。症状の組み合わせや変化のしかたを見ることが大切です。
心臓が原因のむくみで出やすい場所とその理由
心臓が関係するむくみは、体のどこに出やすいかに特徴があります。
むくみは全身どこにでも出る可能性がありますが、心臓が原因の場合は「重力」「血の戻り道」「体の使い方」が大きく関係します。
足・足首・すねがむくみやすい理由
心臓が弱ってくると、血液は重力に逆らって戻る力が足りなくなりがちです。
その結果、足・足首・すねはいちばん先に変化が出やすい場所になります。
足は心臓よりいちばん下にあります。
血液や水分は、どうしても下にたまりやすく、
心臓の押し返す力が弱ると戻りきれずに残りやすくなります。
歩くと、ふくらはぎの筋肉がポンプのように血を押し上げます。
でも、座りっぱなし・寝ている時間が長いと、
この助けが使われず、むくみやすくなります。
血が足にたまり気味になると、血管の中の圧が上がり、
水分が皮ふの下にしみ出しやすくなります。
これが、押すとへこむタイプのむくみにつながります。
| ポイント | 心臓が関係する場合 | それ以外のことが多い場合 |
|---|---|---|
| 左右差 | 両足に出やすい | 片足だけのことが多い |
| 時間帯 | 夕方〜夜に目立つ | 一日中変わらないことも |
顔やお腹がむくむこともある?
結論から言うと、心臓の状態や進み具合によっては、
顔やお腹に変化が出ることもあります。
心臓が原因の場合、顔のむくみは朝に目立つことがあります。
寝ている間は体が横になり、
足にあった水分が上半身へ戻りやすくなるためです。
心臓の働きがかなり弱ってくると、
お腹の中に水分がたまる腹部の張りとして感じることがあります。
ただしこれは比較的進んだ段階で見られることが多いです。
顔やお腹のむくみは、腎臓・ホルモン・食事・体質などでも起こります。
そのため、「顔がむくむ=心臓が悪い」と決めつけることはできません。
むくむ場所だけでなく、息切れ・体重増加・だるさなどの組み合わせを見ることが大切です。
右と左で違う?心臓の状態とむくみ方の違い
心臓は、実は右と左で役割が少し違うポンプが合体したような臓器です。
そのため、どちら側の働きが先に弱るかによって、目立つ症状の出方が変わることがあります。
ここでは専門用語を使わず、「体のどこにサインが出やすいか」という視点で整理します。
足に出やすいケース
血液は全身を回ったあと、心臓へ戻ってくる必要があります。
この「戻り」の流れが弱くなると、足に血や水分がたまりやすい状態になります。
全身を回った血は、最後に心臓へ戻ります。
その戻りが弱いと、足で足止めされやすくなり、水分が皮ふの下に残りやすくなります。
日中は立つ・座る時間が長く、下半身に負担が集まりがちです。
そのため、心臓の戻す力が弱いと、夕方に靴がきつく感じることがあります。
息苦しさが先に出るケース
心臓の状態によっては、足よりも先に呼吸の変化が目立つことがあります。
この場合、むくみはあとから出てくることも少なくありません。
心臓から前へ送る流れが弱ると、血は胸の中(肺の近く)で混み合いやすくなります。
その結果、息が吸いにくいと感じることがあります。
寝ると体が平らになり、血が胸に集まりやすいため、夜や横になったときに息苦しさを感じる人もいます。
| 目立つ変化 | 足に出やすいケース | 息苦しさが先のケース |
|---|---|---|
| 最初のサイン | 足・足首のむくみ | 息切れ・呼吸のしづらさ |
| 進むとどうなる? | だんだん広がる | 後からむくみが出ることも |
ここでの説明は「出やすい傾向」の話です。
実際には、時間の経過とともに足のむくみと息苦しさが両方出ることも多く、右・左を自分で判断することはできません。
症状の組み合わせや変化を見て、必要に応じて医療機関で確認することが大切です。
心臓以外が原因のむくみとの見分け方
むくみは「心臓が悪いサインかも…」と不安になりますが、実際は心臓以外の理由でも、むくみはよく起きます。
ここでは、自己判断で決めつけないために、見分けのヒントをやさしく整理します。
心臓が関係するむくみは両足に出やすい一方、片足だけ・痛い・熱いなどがあるときは、別の原因を考えます(※あくまで目安です)。
片足だけむくむ場合に考えたいこと
片足だけむくむときは、心臓の問題よりも、
その足の血の戻り道(静脈)に理由があることが多いです。
たとえば、長時間の同じ姿勢・圧迫・血管のトラブルなどが関係することがあります。
リンパは、血管に戻りきらない水分を回収するルートです。
ここがうまく働かないと、片側だけむくみが続くことがあります。
(手術後やけがのあとなど、いろいろな背景があります)
片足のむくみに痛み・熱っぽさ・赤みがあるなら、
“むくみ”というより炎症が起きている可能性も考えます。
このタイプは放置しないほうが安全です。
こうしたサインは、心臓のむくみとは別ルートの問題が隠れていることがあります。
ここでは病名の断定はできませんが、迷ったら医療機関で確認するのが安心です。
押すとへこむ・へこまないの違い
すね(骨の横あたり)を指で5秒押してみて、指の跡が残るかを見ます。
ただしこれは原因を決める検査ではなく、あくまで「特徴をつかむヒント」です。
| 項目 | 押すとへこむ | へこみにくい |
|---|---|---|
| 触った感じ | ふわっと水っぽい | 張って硬めに感じる |
| 起きやすい状況 | 水分がたまりやすいとき | 別の成分や張りが強いとき |
| 見分けの使い方 | 「水分が多い」ヒント | 「水分以外も」ヒント |
「へこむ=心臓」「へこまない=心臓じゃない」とは言えません。
あくまで“特徴の方向性”を見る材料で、判断は症状の組み合わせで行います。
- 片足だけは心臓より「足の事情」を先に考えやすい
- 痛い・熱い・急には放置しないほうが安全
- へこむ/へこまないは原因確定ではなく“ヒント”
心臓が関係するむくみの見分け方と受診の目安を整理

むくみだけを見て「心臓が悪いかどうか」を判断するのは、とても難しいです。
そこで大切になるのが、むくみ以外にどんなサインが一緒に出ているかという視点。
この章では、心臓が弱ってきたときにむくみとセットで出やすい体の変化を整理します。
心臓が弱っているときにむくみ以外に出やすいサイン
心臓の調子が落ちてきたとき、最初から「むくみ」だけが出るとは限りません。
実は、多くの人が別のサインに先に気づくことがあります。
息切れ・体重増加・夜の息苦しさ
心臓は血液を送るだけでなく、呼吸の楽さや体の水分量にも関わっています。
そのため、むくみより先に息切れ・体重の増え方で異変に気づく人も少なくありません。
以前は普通にできていたこと(階段・家事・歩行)で、すぐ息が上がるようになった場合、
心臓が血を前に送る力が落ちている可能性が考えられます。
数日〜1週間で1〜2kg以上体重が増える場合、
脂肪ではなく水分が体にたまっていることがあります。
これはむくみの「見えない前兆」になることもあります。
寝ると苦しくて枕を高くしないと眠れない、
夜中に息苦しくて目が覚める、という場合、
胸の中で血や水分が滞っているサインの可能性があります。
| 見え方 | むくみだけ | 他サインあり |
|---|---|---|
| 息切れ | ほぼ変わらない | 以前より増える |
| 体重 | 安定している | 短期間で増えやすい |
| 夜の状態 | 普通に眠れる | 横になると苦しい |
息切れや体重増加、夜の息苦しさは、年齢・体力・睡眠の質などでも起こります。
ただし、むくみと同時期に重なってきた場合は、一度、医療機関で相談する目安として考えると安心です。
むくみがあっても心臓が原因とは限らないケース
むくみを見ると「心臓が悪いのでは?」と心配になりますが、実は生活のしかたそのものが原因で起こるむくみもとても多いです。
ここでは、心臓とは直接関係しない代表的なパターンを整理します。
長時間立ちっぱなし・座りっぱなしの場合
心臓に問題がなくても、同じ姿勢が続くだけで、
足の血や水分は下にたまりやすくなります。
これは体の構造上、とても自然な反応です。
歩いたり足を動かしたりすると、ふくらはぎの筋肉がポンプの役割をして、
血液を心臓へ押し戻します。
立ちっぱなし・座りっぱなしでは、この助けが使われません。
人は立って生活するため、血液や水分は下半身に集まりやすい構造です。
動かないと、そのまま足に残り、むくみとして見えやすくなります。
| ポイント | 生活によるむくみ | 心臓が関係することが多い |
|---|---|---|
| 出るタイミング | 夕方に目立つ | 一日中・朝も残る |
| 休むとどうなる? | 横になると軽くなる | あまり変わらない |
| 左右差 | 両足に出やすい | 両足が多い |
- 1時間に1回は足を動かす・立ち上がる
- 座ったままかかとの上げ下げ
- 帰宅後は足を少し高くして休む
「立ち仕事だから」「座りっぱなしだから」と思っていても、むくみが以前より強くなった・毎日続く・他の症状が出てきた場合は、
生活だけで片づけず、医療機関で相談する目安にしてください。
心臓由来のむくみで注意したい変化のポイント
心臓が関係するむくみは、「ある/ない」だけでなく、増え方がとても大事です。
とくに見逃しやすいのが、むくみとセットで起きる急な体重増加。
ここでは「なぜ体重が増えるのか」と「どこを注意して見ればいいか」を整理します。
急に増える体重とむくみの関係
心臓の働きが弱ると、体は水分を外へ出しにくくなり、その水分が体重として先に増え、あとからむくみとして見えることがあります。
つまり体重は、むくみの“前触れ”を教えてくれることがあるんです。
心臓の勢いが落ちると、体は「血の量が足りないのかも」と感じやすく、
水分や塩分を体の中に残す方向に傾くことがあります。
これが、体重がじわっと上がる原因のひとつと考えられます。
体に水分が残り始めても、最初は見た目でわかりにくいことがあります。
ところが体重は、ごまかせません。
だからむくみより先に体重が増える人がいます。
水分が増えてくると、重力の影響もあり、足・足首などに出やすくなります。
ここで初めて「むくみ」として気づくことがあります。
| チェック項目 | 水分が増えている可能性 | 別の理由が多い |
|---|---|---|
| 増え方 | 数日で急に増える | 数週間〜数か月で増える |
| むくみ | 足首がきつい/跡が残る | むくみは目立たない |
| 尿の出方 | 減った気がする | あまり変わらない |
体重の増え方だけで「心臓が原因」と断定はできません。
ただ、むくみ+息切れ+急な体重増加が重なるときは、早めに医療機関へ相談する判断材料になります。
- 数日〜1週間で体重が増え、足のむくみも強くなっている
- むくみに加えて息切れや夜の息苦しさが出てきた
- いつもの靴・靴下が急にきつくなり、戻らない
病院に相談したほうがよいタイミングの目安
むくみや息切れがあっても、「様子を見ていいのか」「今すぐ相談すべきか」は迷いやすいですよね。
ここでは命に関わる可能性を見逃さないための目安と、早めに受診して確認したい状態を分けて整理します。
今すぐ相談を考えたいサイン
- 急に強い息苦しさが出て、会話がつらい
- 横になると苦しく、起き上がらないと呼吸できない
- 数日で体重が急増し、むくみも一気に悪化
- 胸の圧迫感・冷や汗・動けないほどのだるさを伴う
- むくみ+息切れで日常動作が明らかにできなくなった
※これらは心臓が限界に近づいているサインの可能性があります。
夜間・休日でも、救急相談や医療機関への連絡をためらわないでください。
早めに受診して確認したい状態
- むくみが毎日続き、少しずつ広がっている
- 以前より疲れやすく、動くと息が上がる
- 体重が1週間で1〜2kg増えた
- 夜、枕を高くしないと眠りにくい
- 「年齢のせい」と思っていた症状が重なってきた
この段階で相談できれば、重くなる前に原因を確認できることが多いです。
| 判断の目安 | 今すぐ相談 | 早めに受診 |
|---|---|---|
| 症状の強さ | 急・強い・悪化が速い | じわじわ・続く |
| 生活への影響 | 日常動作が困難 | 少しずつ負担 |
| 判断の考え方 | 迷わず医療につなぐ | 予定を立てて相談 |
「受診するほどでも?」と感じるくらいが、実はちょうどいいタイミングなこともあります。
心臓に関係するむくみは、早く気づくほど対処しやすいケースが多いので、不安が続くときは、一人で抱え込まず相談してください。
検査では何を調べる?心臓とむくみの確認方法
病院では「むくみ=心臓」と決めつけず、心臓の負担とむくみの原因候補をセットで確認します。
ポイントは、①血液で“負担のサイン”を見る+②検査で“動き”や“形”を見るの二段構え。
ここを知っておくと、診察での説明がスッと頭に入ります。
血液検査でわかる心臓の負担
心臓がしんどい状態だと、体の中に“負担のサイン”が出ることがあります。
代表例がBNP / NT-proBNP(心臓に負担がかかると増えやすい目安のサイン)です。
心臓が無理して働いているときに増えやすい数値です。
ただし年齢や腎臓の働きなどでも動くので、数値だけで決めません。
むくみは心臓だけでなく、体の水分を外へ出す力とも関係します。
そのため腎臓の指標や、ナトリウム・カリウムなどを一緒に見ることがあります。
息切れは心臓以外(貧血・感染・炎症など)でも起きます。
“心臓っぽい”と思っても別原因が隠れていないか確認するために見られます。
| 見えるもの | 得意 | 苦手 |
|---|---|---|
| 心臓の“負担の気配” | 数値でヒントが出やすい | 原因の確定はできない |
| むくみの“別原因” | 腎臓や貧血などを同時に確認 | むくむ場所の特定はできない |
| いま危ないか? | 他の所見と合わせて判断材料になる | 単独で“緊急”判定はしない |
BNP / NT-proBNPはとても役立つ反面、年齢・腎臓の状態・脈の乱れなどで上がることもあります。
なので「高い=即心不全」「低い=絶対安心」とは言い切れません。必ず症状と検査をセットで見ます。
心臓の動きを見る検査
血液検査が「ヒント」なら、こちらは「実物チェック」。
むくみが心臓由来かどうかは、心臓の動きや弁の状態、水がたまっていないかで見えてきます。
心臓の電気の流れを見る検査。
脈が乱れていないか、心臓に無理がかかっていないかのヒントになります。
心臓の大きさの目安や、肺に水っぽい影がないかを見る材料になります。
息苦しさがあるときに組み合わせられやすいです。
いちばん「見てわかる」検査の代表。
心臓がちゃんと縮んでいるか、弁が逆流してないか、周りに水がたまってないかなどを確認します。
| 検査 | わかりやすいポイント | むくみとの関係 |
|---|---|---|
| 血液(BNP/NT-proBNP等) | 心臓の負担の“気配” | 心臓由来の可能性を上げ下げする |
| 心電図 | 脈の乱れ・負担のヒント | 悪化の背景を探る材料になる |
| レントゲン | 心臓の大きさ・肺の水分 | 息苦しさの理由の整理に役立つ |
| 心エコー | 動き・弁・水のたまりを直接確認 | “心臓が原因かも”の確認で中心になりやすい |
- むくみはいつから?(急?じわじわ?)
- 体重の増え方(1週間で何kg?)
- 息切れは何をすると出る?(階段・歩行・家事)
- 夜は横になると苦しい?枕の高さは変えた?
- 片足だけ?両足?左右差はある?
※こちらの記事も参考に▼▼▼
心臓の負担を数値で確認するNT-proBNP検査
むくみと心臓の関係を正しく理解して不安を減らすまとめ
ここまで読んで、「むくみ=すぐ心臓が悪い?」という不安は、少し整理できたのではないでしょうか。
最後に、大事な考え方だけをギュッとまとめます。
- むくみは水分の流れが滞っているサイン
- 原因は心臓だけとは限らない
- 心臓由来の場合は、むくみ以外の変化が一緒に出やすい
- 足・足首に両側で出やすい
- 体重が急に増えることがある
- 息切れ・夜の息苦しさなどがセットで重なる
- 時間とともにじわじわ悪化しやすい
| 見るポイント | 落ち着いて考えてOK | 相談の目安 |
|---|---|---|
| むくみの出方 | 夕方だけ・休むと軽い | 毎日続く・広がる |
| 体重 | ほぼ変わらない | 数日〜1週で急増 |
| 他の症状 | 特にない | 息切れ・夜の苦しさ |
むくみは、体が出してくれる「ちょっと立ち止まって見てほしいサイン」です。
必要以上に怖がる必要はありませんが、変化が重なってきたときは、早めに相談することで、安心につながることも多いです。
「知っている」だけで、不安はかなり減らせます。


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