PER・PBR・ROE・ROAがこれ1本でわかる|初心者向け株価指標の超基本ガイド
PER・PBR・ROE・ROAって、株の画面を見ると必ず出てくるけど…
「結局どれを見ればいいの?」
「PERが低い=お得?」
「ROEが高いと安心?」
と、モヤっとしていませんか。
しかも調べるほど情報がバラバラで、余計わからなくなる人も多いはず。
なんとなく数字を眺めて、「良さそう」で決めてしまう…
これ、初心者あるあるです。
この記事では、PER・PBR・ROE・ROAをむずかしい言葉なしで整理して、
「どんな順番で見れば迷わないか」
までやさしく解説します。
数字に振り回されず、ちゃんと意味がわかる“株価指標マップ”、一緒に作っていきましょう🙂
- PER・PBR・ROE・ROAの役割を整理
- 迷わない指標の見る順番を固定
- 目安は1つに決められない理由
- マイナス表示の意味をやさしく理解
- 良さそうに見える落とし穴を回避
- PER・PBR・ROE・ROAの全体像をわかりやすく整理
- PER・PBR・ROE・ROAで失敗しない目安と使い方
PER・PBR・ROE・ROAの全体像をわかりやすく整理
PER・PBR・ROE・ROAは、どれも株を見るときによく出てくる数字ですが、「結局なにが違うの?」「どれを見ればいいの?」と迷いやすいポイントでもあります。
ここではまず、この4つの指標がそれぞれ何を見ていて、どうつながっているのかを、専門用語を使わずに全体像からやさしく整理していきます。
まず結論:4指標は「利益・資産・効率」を別角度で見る
覚えるのは“角度”だけ
利益目線
資産目線
効率目線
体質目線
つまり、PER=利益目線、PBR=資産目線、ROE/ROA=効率目線。
同じ会社を見ていても、「どこを見るか」で数字が変わるだけなんです。
ポイント:それぞれが見ているもの(利益/資産/効率)
迷ったら表に戻る
| 指標 | 何を見てる?(超かんたん) | イメージ | 初心者の使いどころ | 注意(ここで事故る) |
|---|---|---|---|---|
| PER | 株価と利益の関係 | 「利益の何年分で買われてる?」 | “人気/割安っぽさ”の入口チェック | 利益が一時的だと数字がウソっぽくなる |
| PBR | 株価と資産(純資産)の関係 | 「持ち物に対して高い?安い?」 | “資産が厚い会社”の入口チェック | 資産があっても稼げないと放置されやすい |
| ROE | 株主のお金(自己資本)で稼ぐ効率 | 「元手を増やすのが上手?」 | “稼ぐ力”の確認(PER/PBRの裏取り) | 借金や自己資本の小ささで高く見えることがある |
| ROA | 会社の全部の資産(総資産)で稼ぐ効率 | 「持ち物全体を使うのが上手?」 | “ビジネスの体質”をざっくり見る | 業種差が大きいので、同業比較が基本 |
- PER/PBRは「市場がどう評価してるか(株価側)」が強く出る
- ROE/ROAは「会社がどれだけ上手に稼いでるか(会社側)」が強く出る
- だから、片方だけだと偏る → セットで見ると事故りにくい
最短暗記:4つを「何で割ってるか」だけ見る
- PER:株価 ÷ 利益(EPS)
- PBR:株価 ÷ 資産(BPS)
- ROE:利益 ÷ 自己資本
- ROA:利益 ÷ 総資産
ここで出てくるEPS/BPSは、深掘りしなくてもOK。
「利益か?資産か?」だけ分かれば十分です。
よくある誤解:数字が高い=良い、低い=悪いではない
まず“理由”を見る
PER
- 成長期待が強いと、高くなりやすい
- 利益がこれから伸びる見込みなら“高くても普通”
PER
- 将来不安がすでに織り込まれて低いこともある
- 利益が一時的に多いだけで低く見えることもある
PBR
- 資産があっても稼げないと、低いまま放置されがち
- そもそも資産の“中身”がイマイチなこともある
ROE
- 本当に稼ぐ力が強い会社は確かに高くなりやすい
- でも、借金が多い・自己資本が小さいと“高く見える”ことも
このパートは、一般的な投資教育で広く使われる考え方を、初心者向けに噛みくだいてまとめたものです。
ただし、指標の“良し悪し”を決める一次情報(たとえば業界ごとの公的な統一基準)は、ここでは示していません。なので本記事では、「高い/低い=即判断」ではなく「なぜその数字か?」を考える方針で整理します。
PERとは?株価と利益の関係をやさしく理解する
PERは超ざっくり言うと、「この会社、利益に対して株価がどれくらい乗ってる?」を見る数字です。
ここでは「難しい言葉」はなるべく使わずに、高い/低いの意味と数字が急に動く理由だけを、スッと理解できるように整理します。
PER
PER=株価 ÷ 1株あたり利益(EPS)
=「利益に対して株価が高い?安い?」の目安。
- 高い=即ダメでもない(成長期待で高いことがある)
- 低い=即お得でもない(不安が織り込まれて低いことがある)
- PERは「結論」なので、理由を見ないと事故りやすい
PERが高い・低いで起こりやすい会社の状態
どっちも起こり得る
高PER
- 成長が期待されている(売上や市場が伸びる見込み)
- 利益がこれから増える見立て(今は小さくても将来大きくなる)
- 人気が集まっている(話題性、テーマ株など)
- 期待だけ先に走って、利益が追いつかない
- 利益が一時的に小さい(悪い意味ではなく“谷”の可能性も)
低PER
- 利益が安定して出ている(派手じゃないけど堅い)
- 成長がゆっくり(評価が落ち着きやすい)
- 業界全体が地味(人気が集中しにくい)
- 将来不安が織り込まれている(先細り、競争激化など)
- 利益が“たまたま多い”(一時的に低く見えている)
PERの高い・低いは、「状態の説明」であって、買い/売りの合図ではありません。
まずは「なぜ今その数字?」を見て、“理由が納得できるか”で判断するのが安全です。
PERが一気に動くタイミング(利益のブレ・株価の変化)
原因はだいたい2つ
利益側
- 特別な利益/損が入った(たまたま増えた/減った)
- 一時的なコスト増(投資・材料費・人件費の増加など)
- 赤字→黒字、または黒字→赤字の境目
利益が一時的に増えただけだと、PERは急に低く見えます。
逆に、利益が一時的に減っただけだと、PERは急に高く見えます。
つまりPERは、「会社が変わった」じゃなく「計算の材料がブレた」だけでも動くんです。
株価側
- 決算前後(期待→現実で株価が跳ねたり落ちたり)
- ニュースや材料(新商品・提携・規制・不祥事など)
- 相場全体の空気(景気・金利・為替の影響)
株価が上がればPERも上がり、株価が下がればPERも下がります。
でもその株価は、「会社の今」というより、「みんなの期待/不安」で動きやすいです。
だからPERが急に動いたら、まず「株価が動いたのか?利益が動いたのか?」を分けて考えるのがコツです。
- 利益(EPS):一時的な利益/損が入ってない?(たまたま増減してない?)
- 株価:決算・ニュース・相場の空気で跳ねてない?
- 最後に:その変化は一時的?それとも構造的?(続きそう?)
「PERは何倍が正解」という一次情報(全業種共通の公式な基準)は、現時点で信頼できる形で固定されてはいません。なのでこの記事では、“何倍か”よりも「なぜそのPERか?」を最優先にして、事故らない読み方を紹介しています。
今回は全体マップなので、PERは“要点だけ”にしています。
「PERが高い・低いの読み方」や「PBRとの違い」をしっかり固めるなら、まずこの別記事が近道です▼▼▼
PBRとは?株価と会社の資産の関係をやさしく理解する
PBRはざっくり言うと、「この会社の株価は、会社の“持ち物(資産)”に対して高い?安い?」を見る数字です。ただし、PBRは低いほど安心みたいに見えやすいので、ここで“よくある落とし穴”を先に塞ぎます。
PBR
PBR=株価 ÷ 1株あたり純資産(BPS)
=「株価が、資産に対して何倍で買われてる?」の目安。
- PBRは資産の量だけじゃなく、資産の質でも印象が変わる
- PBRが低くても、稼ぐ力が弱いと「放置」されがち
- だからPBRは、「稼げるか?」とセットで見ると事故りにくい
PBRが1倍の意味と「1倍割れ=安心」ではない理由
でも即“安全”ではない
1.0x
- 株価が、会社の純資産(ざっくり“会社の持ち物の残り”)と同じくらいで評価されている
- 「資産に対して高すぎない/安すぎない」っぽく見えるライン
PBRは「資産のサイズ」を見てるだけなので、“稼げるかどうか”は別問題です。
だから1倍でも、会社が稼げなければ評価は上がりません。
落とし穴
- 資産はあるけど稼げない(お金は寝てるだけ)
- 将来が不安(先細り・競争激化など)
- 資産の中身がイマイチ(使いづらい資産が多い など)
- 市場がそもそも見向きしない(人気不足で放置)
PBRが低い=安いから買いではなく、「なぜ低い?」を先に確認。
低い理由が「稼げない」なら、低いままが長く続くこともあります。
PBR1倍は「資産と株価が近い」目安にはなるけど、“稼げる会社かどうか”は別。
だからPBRは、稼ぐ力(効率)とセットで見ると、判断ミスが減ります。
PBRが高い・低いで見えやすいパターン
“資産の質”がカギ
高PBR
- 成長期待が強い(将来の利益に先回りして評価)
- ブランド/仕組みが強い(見えにくい強みが評価されやすい)
- 資産が軽いビジネス(持ち物が少なくても回せる)
- 期待が先行しすぎると、崩れるときも速い
- 資産が少ないぶん、ちょっとした不調で印象が変わりやすい
低PBR
- 資産は厚いが、稼ぐ効率が弱い
- 将来不安が強く、評価が抑えられている
- 地味で注目されにくい(放置されやすい)
- 低い理由が改善されないと、低いままになりやすい
- 資産の中身が「使いづらい」場合、数字ほど強くないことも
- 高PBR:期待が乗ってる → 「期待の根拠」が続きそうかを見る
- 低PBR:放置されやすい → 「稼ぐ効率が改善する芽」があるかを見る
- 結局は、PBR単体より「稼ぐ力(効率)」と組み合わせるとミスが減ります
「PBRは◯倍が正しい」という、全業種共通の一次情報(公式な統一基準)はありません。
なので本記事では、PBRを“点数”として扱わず、「なぜその数字?」を見抜くための入口として整理しています。
ここでは全体マップとしてPBRをざっくり整理しました。
「PBR1倍の意味」「低いのに上がらない理由」まで知りたい人は、こちらの別記事で深掘りできます▼▼▼
ROEとは?株主のお金でどれだけ増やせたかを見る
ROEはざっくり言うと、「株主から預かったお金(自己資本)を使って、どれくらい利益を増やせた?」を見る数字です。ただしROEは、会社が本当に強いから高い場合もあれば、見た目だけ高く見える場合もあります。ここをスッキリ分けます。
ROE
ROE=利益 ÷ 自己資本
=「株主のお金を、どれだけ上手に増やした?」の目安。
- ROEは割り算なので、分母(自己資本)が小さいだけで上がりやすい
- 借金を増やすと自己資本が相対的に小さく見えて、ROEが上がることがある
- つまりROEは「実力」か「見かけ」の仕分けが必須
ROEが高い理由が「実力」か「見かけ」かを分ける
まず「利益の質」を見る
実力
- 本業で利益が出ている(たまたまじゃない)
- 利益が続いている(1年だけじゃない)
- 値上げできる/リピートがある(強い商売)
- ムダな資産を抱えすぎない(お金が寝てない)
高ROEの理由が、「利益が強い」に寄っていれば“実力”の確率が上がります。
見かけ
- 自己資本が小さすぎる(割り算で上がる)
- 借金で回している(危うい綱渡りもある)
- 一時的な利益(たまたま勝った年)
- 資産を売って利益(本業じゃない)
高ROEなのに、利益が安定しない/借金が重いなら“見かけ”の可能性が上がります。
- 利益:本業で出てる? たまたまじゃない?
- 自己資本:小さすぎない?(分母が細すぎない?)
- 借金:増えすぎてない?(無理してない?)
借金や自己資本の小ささでROEが高く見える注意点
割り算のクセ
- 利益が同じでも、自己資本が小さいとROEは大きくなる
- 借金で回すと、自己資本が相対的に薄く見えて、ROEが上がりやすい
- 自己資本が削れている(過去の損失などで薄くなっている)
- 借金で積極投資(うまく行けば伸びるが、失敗すると苦しい)
- 一時的に利益が増えた(翌年に戻るパターン)
- 利益は本業で出てる?(売って作った利益じゃない?)
- 借金は増えすぎてない?(無理してない?)
- 自己資本は薄すぎない?(分母が細すぎない?)
ROEが高くても、借金で無理してるなら危ういことがあります。
逆に、ROEがそこまで高くなくても、安定して利益が続く会社は強いこともあります。
ROEは「勢い」を見る道具で、安全性の判決にはしないのがコツです。
高ROE=強い会社と決めつけず、「利益が強いのか」「分母が薄いだけか」を分ける。
これだけで、ROEでの判断ミスはかなり減ります。
「ROEは◯%なら合格」という全業種共通の一次情報(公式な統一基準)がある訳ではありません。
なので本記事では、ROEを点数化するより、見かけの高ROEを避けるための読み方に寄せて整理しています。
ROEは「高ければ良い」で終わらせると失敗しやすい指標です。
実力なのか見かけなのかを見分ける考え方は、こちらの別記事で整理しています。
ROAとは?会社の全部の資産でどれだけ稼いだかを見る
ROAはざっくり言うと、「会社が持ってる“全部の資産”を使って、どれくらい利益を作れた?」を見る数字です。
ROEが“株主のお金だけ”を見るのに対して、ROAは借金も含めた総力戦の効率を見るイメージ。ここを理解すると、一気に見える景色が変わります。
ROA
ROA=利益 ÷ 総資産
=「持ってる全部を使って、どれくらい稼げた?」の目安。
- ROEが高い会社の「借金パワー」を冷静に見るとき
- 工場・設備・在庫など、資産を抱えやすい業種を比べるとき
- 会社の“体質”(儲けやすい/儲けにくい)をざっくり掴むとき
ROEとROAの違い:借金があると数字の見え方が変わる
借金で差が出る
ROE
- 自己資本を使ってどれだけ利益が出たか
- 株主から見た効率が分かる
借金で事業を回すと、自己資本が相対的に薄く見えて、ROEが上がりやすいことがあります。
ROA
- 総資産(自己資本+借金など)を使ってどれだけ利益が出たか
- 会社全体の稼ぐ効率が分かる
借金して資産が増えれば、総資産も増えます。なのでROAは、借金で無理に作った「見かけの強さ」を冷静に映しやすいです。
ROEが高い=強いに見えたら、ROAも見て「会社全体で本当に効率がいいの?」を確認。
これで「借金で高く見えるだけ」をつかみにくくできます。
ROAが低い会社で起きやすいこと(儲けにくい体質)
低ROAあるある
- 設備や在庫が重いのに、売上や利益が伸びない
- 値上げがしにくい(競争が激しくて利益が薄い)
- ムダな資産が多い(使ってない土地・建物・過剰在庫など)
- 回転が遅い(売れるまで時間がかかる)
低ROAは、「持ち物が多いのに、稼ぎが少ない」状態になりやすいです。
つまり“儲けにくい体質”のサインになることがあります。
- 資産が増えすぎてない?(設備・在庫・買収で膨らんでない?)
- 利益が薄い理由は?(値上げできない?コストが重い?)
- 改善の兆しはある?(回転が速くなる?ムダ資産を減らす?)
低ROAでも、これから改善する会社もあります(体質改善の途中など)。
ただ、低いままが長い会社もあるので、「なぜ低い」「変わる材料があるか」をセットで見るのが安全です。
ROAは「会社の体質(儲けやすさ)」をざっくり見る道具。
ROEが高くて魅力的に見えたら、ROAで“借金で盛ってないか”を確認すると安心です。
「ROAは◯%なら合格」という全業種共通の一次情報(公式な統一基準)がある訳ではありません。
なので本記事では、ROAを点数化するより、ROEの見かけの良さをチェックする補助輪として使う考え方に寄せています。
PER・PBR・ROE・ROAの関係式を図解イメージでつなぐ
ここが分かると一気にラクになります。PER・PBR・ROE・ROAはバラバラの数字に見えるけど、実は「利益・資産・効率」で同じ世界を別角度から見ています。
なので、“関係式の地図”を1枚持つと、数字のズレに振り回されにくくなります。
PERとPBRは「株価側」、ROEとROAは「稼ぐ効率側」。
同じ会社でも、どこに光を当てるかで見え方が変わります。
- PERだけ見て「安い!」と飛びつきそうなとき
- PBRだけ見て「1倍割れ=安全」と思いそうなとき
- ROEだけ見て「稼ぐ力が強い」と決めつけそうなとき
- ROAで「借金込みの効率」を確認したいとき
4つの数字がズレてるときほど、「ズレの理由」を探すチャンスです。
先に結論を出さず、地図で整頓してから判断すると失敗が減ります。
ざっくり関係:PBR=PER×ROE(考え方の地図)
超ざっくり
- PER:利益に対して株価が何倍?(人気・期待の乗り具合)
- ROE:株主のお金でどれだけ利益を作れた?(稼ぐ効率)
- PBR:資産に対して株価が何倍?(評価の強さ)
つまり「人気(PER)×稼ぐ効率(ROE)」が強いと、PBRも上がりやすい…という地図です。
- これは「考え方の地図」で、現実は会計の細かい条件でズレることがあります
- でも初心者が全体像をつかむには、かなり役立つ見方です
- PBRが高いのに、ROEが低い → 期待が先行してるかも
- ROEが高いのに、PBRが低い → 評価が追いついてないか、理由があるかも
- PERが低いのに、PBRが高い → 資産の評価が強い(でも利益が弱い可能性)
ズレ=危険じゃなくて、ズレ=理由があるです。
その理由を探せると、数字に振り回されなくなります。
PBR=PER×ROEは、数字を暗記するためじゃなく、「ズレの理由を見つける地図」として使うと強いです。
どれか1つがズレたときに起きる「勘違い」パターン
勘違い防止
PER
- 利益がたまたま多い年でPERが下がって見える
- 将来不安が強くて株価が上がらないだけ
PERだけで決めず、ROE(効率)やPBR(資産評価)も一緒に見て「低い理由」を探す。
PBR
- 資産はあるけど稼げない(お金が寝てる)
- 将来が不安で評価されない
PBRが低いときほど、ROE/ROA(稼ぐ効率)を見て「資産が活きてるか」を確認。
ROE
- 自己資本が薄くて割り算で上がってる
- 借金で回していて見た目が良い
ROEが高いときほど、ROAも見て「借金込みで効率がいいか」を確認。
どれか1つがズレたら、それは「間違い」じゃなくて“理由が隠れてる”サイン。
PER・PBR・ROE・ROAを地図としてつないで、ズレの理由を探すと判断が安定します。
「PBR=PER×ROE」は、初心者が全体像をつかむのに便利な考え方の地図です。
ただし、会計の前提(どの利益を使うか、資本の扱いなど)でズレることがあるため、厳密な断定よりもズレの理由探しに使うのが安全です。
EPS・BPSを最小限だけ押さえて指標を迷子にしない
PERやPBRを見ていて「結局なにを割ってるの?」ってなる人、多いです。
その迷子を止めるのが、EPS(利益)とBPS(資産)の2つ。細かく覚えなくてOKで、“どこに直結してるか”だけ押さえれば十分です。
最短で理解
EPS
1株あたりの利益(会社の利益を“株の数”で割ったイメージ)
株価 ÷ EPS = PER
(つまりEPSは、PERの“下側”で支えてる数字)
BPS
1株あたりの純資産(会社の“資産−借金”を、株の数で割ったイメージ)
株価 ÷ BPS = PBR
(つまりBPSは、PBRの“下側”で支えてる数字)
PERはEPSを見る、PBRはBPSを見る。
これだけで「何を割ってるか」が頭の中で整理されます。
EPSは「1株あたり利益」:PERと直結する
- 利益が増減する(本業が強い/弱い)
- 一時的な利益・損失が入る(たまたまの当たり外れ)
- 株の数が増減する(新株発行・自社株買いなど)
PERは株価だけじゃなく、EPSが動くだけでも変わります。
だから「PERが下がった=株が安くなった」とは限りません。
- EPSがたまたま上がってPERが下がっただけなのに、「割安」と決めつける
- EPSが落ちてPERが上がっただけなのに、「割高」と決めつける
- PERが動いたら、まずEPSが動いてないかを見る
- EPSが動いてたら、その理由が一時的かを疑う
PERの正体は「株価 ÷ EPS」。だからPERを見るなら、EPSが安定してるか/ブレてるかも一緒に見た方が安全です。
BPSは「1株あたり資産」:PBRと直結する
- BPSは「資産−借金」の結果。だから借金が増えると下がりやすい
- 資産が多くても、使えてない資産が多いと評価されにくい
- 逆に資産が少なくても、稼ぐ力が強いと株価は高くなることがある
PBRは株価だけじゃなく、BPS側(資産や借金)が変わっても動きます。
だから「PBRが上がった=人気が出た」とは限りません。
- PBRが低いだけで「絶対割安」と決める
- BPSを見ずに、資産の中身(使える資産か)を考えない
- PBRを見たら、まずBPSも見る
- 次にROE/ROAも見て「資産が利益につながってるか」を確認
PBRの正体は「株価 ÷ BPS」。だからPBRを見るなら、BPSが増えてるか/減ってるかと、資産が利益に変わってるかもセットで見るのが安全です。
ここでは「EPS=PERの分母」「BPS=PBRの分母」まで分かれば十分です。
細かい計算手順や会計の厳密な定義まで踏み込むと初心者が迷子になりやすいので、あえて“直結ポイント”に絞っています。
PER・PBR・ROE・ROAで失敗しない目安と使い方
PER・PBR・ROE・ROAは、意味がわかっても「じゃあ何倍ならいいの?」と次に迷いがちです。
しかも数字だけを見ると、割安そうなのに危なかったり、高く見えても悪くなかったりします。
この章では、初心者がつまずきやすいポイントを整理しながら、おおまかな目安・マイナス表示の意味・4つをどう組み合わせれば迷わないかを実践目線でまとめていきます。
初心者向け:PER・PBR・ROE・ROAの目安をざっくり持つ
目安は「売買の合図」じゃなくて、「違和感を見つけるセンサー」です。
センサーが反応したら、“理由を探す”。この順番がいちばん安全。
| 指標 | 低め | ふつう | 高め | 一言メモ |
|---|---|---|---|---|
| PER | 〜10倍前後 | 10〜20倍前後 | 20倍超 | 「期待」or「利益が小さい」 |
| PBR | 1倍割れ | 1倍前後 | 2倍超 | 「資産より高い評価」 |
| ROE | 〜5%前後 | 5〜10%前後 | 10%超(高すぎ注意) | 「効率」ただし見かけもある |
| ROA | 〜2%前後 | 2〜5%前後 | 5%超 | 業種差が大きい |
上の数字はあくまで「初心者が迷子にならないための目安」です。
会社の業種・成長段階・景気でズレるので、“目安から外れてる理由”を探す使い方が安全です。
PERの目安ゾーン:低め・ふつう・高めの考え方
- 低め(〜10倍前後):人気がない/不安がある/利益が大きい年
- ふつう(10〜20倍前後):よくあるゾーン(ただし業種でズレる)
- 高め(20倍超):成長期待が強い/利益がまだ小さい
- PERが動いたら「株価」じゃなく「利益」が動いてないか疑う
- 一時的な利益で低く見えてないか(たまたまじゃないか)
- 同業他社や過去と比べて、高い/低いの理由を探す
高い=ダメじゃない。低い=お得でもない。
“その数字になった理由”を探すのが、PERの正しい使い方です。
PBRの目安ゾーン:1倍前後の見方と例外
PBR1倍は「株価=資産の大きさ(純資産)」くらいの目安。
でも、ここが落とし穴で…1倍割れ=安心とは限りません。
- 資産はあるけど利益が弱い
- 将来が不安で評価されない
- 資産の中身が使いにくい(眠ってる)
- ブランド力や強い稼ぐ力がある(資産以上に稼げる)
- 伸びる期待が強くて、未来が買われている
「資産がある」だけじゃなく、「資産で稼げてるか」も見る。
だからPBRは、ROE/ROAとセットで強くなります。
ROEの目安ゾーン:高すぎるときの見直しポイント
- 〜5%前後:効率は低めに見えやすい
- 5〜10%前後:ふつう〜良い感じ
- 10%超:良さそうに見えるけど、“理由チェック”推奨
- 自己資本が薄くて、割り算で上がって見えるだけじゃない?
- 借金に頼りすぎて、見た目だけROEになってない?
- 同時にROAも見て、借金込みでも効率が良いか確認
ROEは便利だけど、“高い=実力”とは限りません。
高いときほど、ROAも見て「借金込みでも強い?」を確認すると失敗しにくいです。
ROAの目安ゾーン:業種で差が出やすい前提
- 〜2%前後:低めに見えやすい
- 2〜5%前後:ふつう〜良い感じ
- 5%超:効率が良い部類
- 設備や在庫が多い業種は、そもそも資産が大きくなりやすい
- 資産が大きいと、ROAは低く見えやすい
- だからROAは、同業比較が強い
ROAは「会社の全部の道具(資産)」で、どれだけ稼げたか。
だから、業種が違うと比較しにくい。同じ業界で見ると一気に分かりやすくなります。
目安は、あなたを縛るルールじゃなくて、迷子にならないための地図です。
ゾーンから外れていたら、すぐ結論を出さずに「なぜ外れてる?」を探す。
この使い方ができるだけで、PER・PBR・ROE・ROAでの失敗はかなり減ります。
「適正値」は1つに決められない:目安がズレる3つの理由
「PERは15倍が適正」「PBRは1倍が基準」みたいな言い方、よく見ます。
でもそれ、“だいたいの話”であって、全員に当てはまる正解じゃないんです。
目安がズレるのには理由があって、初心者が失敗しないコツは「ズレる理由を先に知っておく」こと。
先に知って守る
利益の出し方も、伸び方も違う。
だから同じ数字でも意味が変わります。
伸びる途中と、安定期では、
“ちょうどいい数字”がズレます。
たまたまの利益/赤字で、
指標が“別物”に見えることがあります。
目安から外れてたら、「間違い」じゃなくて「理由がある」と思ってOK。
そして理由は、だいたい業種・成長段階・一時的な利益のどれかです。
業種が違う(利益率・成長スピードが違う)
- 利益が出やすい業種は、PERが高めでも納得されやすい
- 設備や在庫が多い業種は、ROAが低めに見えやすい
- 伸びるスピードが違うと、PBRの“許され方”も変わる
比べるなら、まずは同じ業界どうし。
業界が違う比較は、体重を身長で割らずに比べるようなもので、ズレやすいです。
- 同業の平均と比べる
- 過去の自社と比べる
指標の“適正値”は、まず業種でズレる。だから比較は同業が基本です。
会社の成長段階が違う(伸びる途中/安定期)
- 将来のために先に投資して、利益が小さくなりやすい
- 利益が小さいとPERが高く見えやすい
- 資産より“未来”が買われてPBRが高く見えることがある
- 利益が安定しやすく、PERも落ち着きやすい
- ROE/ROAは“実力”が出やすい(ただし例外はある)
- 伸びしろが小さく見えると、PBRが低めになることも
伸びる途中は「将来が先に買われる」から、指標は高めに出やすい。
安定期は「今の実力が出やすい」から、指標は落ち着きやすい。
だから“適正値”は成長段階でズレます。
利益が一時的に動く(特別な利益・一時的な赤字)
- 利益がドンと増えて、PERが急に低く見える
- 「割安だ!」と飛びつきやすい(でもたまたまかも)
- PERがマイナスになって比較不能になる
- ROEもマイナスになって、効率の話がしにくくなる
- その利益は本業で出た?(いつも出る?)
- 直近1年だけじゃなく何年か見てブレてない?
指標は「数字」だけど、数字の中身はストーリーです。
一時的な利益や赤字があると、ストーリーがブレて見える。
だから“一時的かどうか”を先に疑うのが安全です。
指標の目安がズレるのは、業種・成長段階・一時的な利益(赤字)が違うから。
だから、数字が目安から外れていたら、まずは「ズレる理由3つのどれ?」を当てに行く。
これが、初心者が“適正値探し”で失敗しない一番の近道です。
PERとPBRどっちを見る?答えは「目的で変える」
PERとPBR、どっちが大事?って聞かれたら、答えはシンプル。
「あなたが何をしたいか」で変わります。
安定を取りたいのか、資産の強さを見たいのか、それとも“ズレ”を見つけたいのか。
ここでは初心者が迷わないように、目的別に見る順番を決めます。
迷い防止
「利益が続きそう?」を先に見たい人
「資産が強い会社?」を先に見たい人
「ズレの理由」を短時間で見つけたい人
安定重視→PER、資産重視→PBR。
でも最終的には、PER+PBR+ROEで「ズレ」を見ると、判断ミスが減ります。
安定重視なら:利益の続き方+PERの見方
PERは「株価÷利益」。つまり、利益が安定しているほど意味が出ます。
逆に、利益がブレブレだとPERは“数字だけ”になりがち。
- 利益が毎年ちゃんと出てる?(急な増減はない?)
- 一時的な利益でPERが下がってない?
- 同業と比べて、極端にズレてない?
安定重視は、まず利益の続き方が主役。
PERはその次に、「利益に対して高すぎない?」を確認する道具です。
PERは“利益が続く前提”で初めて強い。
PERが低く見えても、利益がたまたま大きい年だと“安く見えるだけ”のことがあります。
だから安定重視は、PERより先に利益の続き方です。
資産を重視するなら:PBRの見方と落とし穴
PBRは「株価÷純資産」。
利益がブレても、資産の厚みは比較的ブレにくいので、入口の判断に向きます。
- PBRで「資産に対して高い/低い」を把握
- 次にROE/ROAで「資産で稼げてる?」を確認
- 資産はあるけど稼げない(ROE/ROAが弱い)
- 将来が不安で評価されない
- 資産が“使いにくい形”で眠っている
PBRで“安そう”を見つけたら、ROE/ROAで“稼げてる?”を確認。
ここを飛ばすと、低PBRの落とし穴に落ちやすいです。
資産重視のとき、PBRは強い入口になります。
でも出口(最終判断)は、資産でちゃんと稼げてるか(ROE/ROA)まで見たほうが安全です。
迷ったら:PER+PBR+ROEの3点セットでズレを見る
高い/低い
高い/低い
増やす効率
- PERだけ低い → 利益が一時的に大きい可能性(たまたまチェック)
- PBRだけ低い → 資産はあるけど稼げない可能性(ROEで確認)
- ROEだけ高い → 見かけの可能性(自己資本が薄い/借金の影響)
- PER:利益に対して高い?低い?
- PBR:資産に対して高い?低い?
- ROE:資産/資本を使って増やせてる?
どれか1つで決めない。
3つで見ると「なぜその数字?」が見えやすくなります。
安定重視ならPER寄り、資産重視ならPBR寄り。
でも迷ったら、PER+PBR+ROEでズレを見るのが一番ミスが減ります。
マイナス表示の意味:PER・PBR・ROE・ROAは何が起きてる?
指標がマイナスになった瞬間、初心者が一番やりがちなのが「マイナス=安い(お得)っぽい」と感じてしまうこと。でも実際は逆で、マイナスは多くの場合“比較が難しくなるサイン”です。
ここでは、PER・PBR・ROE・ROAそれぞれのマイナスの意味を、迷子にならない形で整理します。
PER・ROE・ROAがマイナスになる主因は、だいたい赤字です。
PBRのマイナスはさらに特殊で、純資産(自己資本)がマイナスという“レアで重め”の状況で起きます。
つまりマイナスは、まず「普通の比較ルールが使いにくい」合図だと思ってOKです。
慌てない
| 指標 | マイナスは何が起きてる? | 初心者がやること(最短) |
|---|---|---|
| PER | 赤字で「割安/割高」の比較が崩れやすい | “赤字が一時的か/長期か”を見る |
| ROE | 自己資本で増やせず、むしろ減らしている | “稼げない理由”と“改善の筋”を見る |
| ROA | 資産全体を使って赤字(体質的に重いことも) | “資産が重いだけ?”か“本当に稼げない?”を見る |
| PBR | レア:純資産がマイナス(自己資本マイナス) | “債務超過っぽい?”を最優先で確認 |
マイナスは「その指標が役に立たない」ではなく、“いつもの読み方だと危ない”というサイン。
だから、原因(赤字・自己資本マイナス)を先に当てに行くのが正解です。
PERがマイナス:赤字で「割安・割高」が判断しにくい
PERは「株価÷利益」。
もし利益がマイナス(赤字)なら、PERもマイナスになります。
このときPERは、「安い/高い」を比べる道具として使いにくい状態です。
×「マイナスだから安い」
○「赤字だから、PERでは比較しにくい」
- 赤字が一時的か?(投資中・景気・一過性)
- 赤字が長期化してないか?(同じ赤字でも意味が重い)
- 黒字化の道筋が見える/見えない
PERマイナスは「危険確定」ではなく、“比較ルール変更”の合図です。
ROEがマイナス:株主のお金を増やせていない状態
ROEは「利益÷自己資本」。
利益が赤字なら、ROEもマイナスになりやすいです。
ざっくり言うと、株主のお金を増やせず、減らしている状態。
- 赤字の理由は一時的?体質的?
- 改善が売上/コスト/事業のどこで起きる?
ROEがマイナスなら、まずは赤字の理由と改善の筋を確認。
ここが見えない状態でROEだけ見ても、判断がブレやすいです。
ROAがマイナス:会社の資産全体で赤字の状態
ROAは「利益÷総資産」。
利益が赤字なら、ROAはマイナスになります。
つまり、会社が持ってる全部の資産を使っても赤字という見え方です。
- 資産が大きい業種は、ROAが低めになりやすい(前提)
- それでもマイナスなら、赤字が主因
- 赤字が続くと、資産が重く“回せない体質”になりがち
ROAがマイナスなら、まずは赤字の理由。そして次に、資産が重すぎないか(回せてないか)を見ると迷いにくいです。
PBRがマイナスはレア:純資産がマイナスのケース
PBRは「株価÷純資産」。
もし純資産がマイナスなら、PBRはマイナス(または計算自体が扱いにくい形)になります。
これはざっくり言うと、自己資本がマイナスっぽい=かなり特殊で重めの状態です。
ここは「安い」より先に、状況確認が最優先。
- 純資産がマイナスの理由を確認(何が積み上がってそう?)
- 今後の改善(増資・黒字化など)の筋が見えるか
- 数値は“目安”より、状況把握に切り替える
PBRマイナスは“例外モード”。数字比較より、理由と改善の筋を見よう。
PER/ROE/ROAがマイナス=赤字が主因で、比較が難しくなります。
PBRマイナス=純資産がマイナスというレアケースで、数字より状況確認が優先。
“マイナス=安い”ではなく、「前提が崩れてる」と理解すると、失敗が減ります。
「良さそう」に見えて危ない典型パターンを先に知っておく
指標って、ぱっと見で「安い!」「強い!」って感じられるから便利なんだけど、そのぶん初心者は“見た目が良い数字”に引っ張られやすいんだよね。
ここでは、よくある「良さそうに見えるのに危ない」パターンを、先に丸暗記できる形でまとめます。
このパートの目的は、難しい分析じゃなくて、事故を減らすことです。
それぞれ「良さそう」に見える理由の裏に、ありがちな落とし穴があるので、最低限の“1つチェック”だけ覚えておくと、判断ミスが一気に減ります。
迷子防止
| 見た目の良さ | 危ない中身 | 最短の1つチェック |
|---|---|---|
| PERが低い(安そう) | 将来不安がすでに織り込み済み | 「業界/会社の将来」が弱ってない? |
| PBRが低い(資産に対して安そう) | 資産はあるのに稼げない | ROE/ROAが弱くない? |
| ROEが高い(強そう) | 借金・自己資本の薄さ・一時要因で“盛れる” | ROAも一緒に良い? |
| ROAが低い(地味) | 儲けにくい体質・資産が重い体質 | 利益率or固定費が重くない? |
指標で「おっ」と思ったら、表の右端の“1つチェック”だけやってください。
それだけで「数字の見た目だけで買う」事故がかなり減ります。
PERが低いのに危ない:将来不安が織り込み済み
PERが低いと「安い」って感じやすいけど、市場が先に“将来の悪さ”を折り込んで株価が下がっているだけのことがあります。
この場合、PERが低いのは安心材料じゃなくて、不安の結果です。
「利益は出てるのに、株価が上がらない」
→ “先が不安”が理由かもしれない
- 業界そのものが縮んでない?(需要が減ってない?)
- 会社の売上がじわじわ下がってない?
- 利益が“削るだけ”で作られてない?
PER低い=安い、じゃなくて、“不安が先に入ってるかも”を疑う。
PBRが低いのに上がらない:稼ぐ力が弱い
PBRが低いのに株価が上がらないのは、
「資産はあるけど、それで稼げてない」と見られているパターンが多いです。
資産が眠ってるだけだと、評価されにくいんだよね。
ROE(またはROA)が弱くない?
低PBRでも、ROE/ROAがしっかりしてるなら“改善余地”として見られやすいです。
低PBRは入口。出口は「資産で稼げてる?」です。
ROEが高いのに不安:借金や一時要因で高く見える
ROEは「利益÷自己資本」。
ここで自己資本が小さいと、ちょっとした利益でもROEが高く見えます。
さらに、借金が多かったり、一時的な利益が入ると、ROEだけキラッとしやすいです。
×「ROE高い=最強」
○「ROE高い=理由を確認」
ROAも一緒に良い?
ROAが強いなら「資産全体でも稼げてる」ので、高ROEが“実力寄り”のことが多いです。
ROEは“盛れる”。だからROAで裏取りが安全。
ROAが低いまま:ビジネスが儲けにくい体質
ROAが低いままだと、ざっくり言うと
「資産を持ってても、利益があんまり出ない」状態が続いている可能性があります。
これが“儲けにくい体質”って言い方につながるところ。
- 利益率が薄い(儲けが出にくい)
- 固定費が重い(稼いでも消える)
ROAが低いまま=“儲けの仕組み”を疑うサイン。
PERが低い、PBRが低い、ROEが高い――全部「良さそう」に見えます。
でも、数字は結果。理由が悪いと、見た目は良くても危ないです。
だから、ここで紹介した“1つチェック”をセットで使ってください。
最短チェック手順:初心者が迷わない見方の順番
指標って、見ようと思えば無限に見れちゃうからこそ、初心者は迷子になりがち。
なのでここは「深く見る」じゃなくて、最短で事故を減らす順番を固定します。
これを守るだけで、PER・PBRに引っ張られて失敗する確率が下がります。
初心者がやりがちなのが、いきなりPERやPBRを見て「安い!買い!」ってなること。
でも実際は、順番が逆で、①黒字/赤字 → ②稼ぐ力 → ③市場評価の順が安全です。
最短チェック
まずは“利益が出てるか”だけ。ここが崩れると、指標の読み方が変わります。
ROE・ROAの方向感で「稼げる会社か」をざっくり確認。
ROEだけ高いときは、ROAで裏取り。
PER・PBRは最後に見る。先に“中身”を確認してから。
低PER/低PBRは「理由」が悪いと危ない。
過去(自社)と業界(同業)で比較して“ズレ”を見る。
比べないと「高い/低い」は決まらない。
①利益が出ているか(赤字か黒字か)
黒字なら、PERやROE/ROAの読み方が素直になりやすい。
赤字なら、PERがマイナスになったりして、“比較ルールが変わる”ことがあります。
- 赤字が一時的か長期化か
- 黒字でも、利益が一発屋(一時要因)じゃないか
②稼ぐ効率はどうか(ROE・ROAの方向感)
ここでは細かい数字より、良い方向か・悪い方向かを見るのが目的。
ROEは「株主のお金で稼げてる?」、ROAは「資産全体で稼げてる?」の感覚。
ROEが高いなら、ROAも悪くないか?
ROEだけ高くてROAが弱いと、借金や自己資本の薄さで“盛れてる”可能性があります。
③市場の評価はどうか(PER・PBRの位置づけ)
PERとPBRは「市場がどう評価してるか」を見る数字。
でも、評価って中身が良くても悪くても起きるので、先に①②で土台を確認してからが安全。
- 低PER/低PBRは理由が良いのか理由が悪いのか
- 高PER/高PBRは成長の根拠があるのか
④過去と業界で比べる(同じ土俵で見る)
「高い」「低い」は、単体だと決められません。
過去(自社)と業界(同業)で比べると、同じ土俵で見えてきます。
- 自社の過去と比べる(昔より良い?悪い?)
- 同業と比べる(平均より上?下?)
この順番を守るだけで、「安そうだから」だけで買うミスが減ります。
指標は“魔法の答え”じゃなくて、迷いを減らす地図。まずはこの手順を固定してOKです。
PER・PBR・ROE・ROAの地図が見えてきたら、次は「入口」のPERとPBRをもう一段だけクリアにすると、 指標に振り回されにくくなります。
▶ PERとPBRを比較しながら“超基本”を固めるハブ記事はこちら
PER・PBR・ROE・ROAのまとめ:初心者の株価指標マップ結論
ここまで読んでくれたあなたは、もう「PERだけ見る初心者」から一歩抜け出しています🙂 最後に、迷わないための“地図”として全部まとめます。
PER・PBR・ROE・ROAは、それぞれ役割が違います。
正解は「どれが一番大事」じゃなくて、
- ① 利益が出ているか(黒字か赤字)
- ② 稼ぐ力はあるか(ROE・ROA)
- ③ 市場はどう評価しているか(PER・PBR)
- ④ 過去と業界で比べる
この順番を守るだけで、初心者の失敗はかなり減ります。
利益に対して
株価が高いか安いか
資産に対して
株価が高いか安いか
株主のお金で
どれだけ増やしたか
会社ぜんぶで
どれだけ稼げたか
指標は「買いの答え」じゃありません。
考えるための地図です。
PERが低いから安心。
ROEが高いから最強。
こう考えた瞬間に、迷子になります。
今日覚えてほしいのはこれだけ👇
この順番で見れば、初心者でも
“数字に振り回されない株の見方”ができます🙂


コメント