【初心者OK】roeとは何かをわかりやすく整理|目安と注意点まとめ
ROEの意味・計算イメージ・目安・つまずきポイントまで、専門用語をできるだけ使わずにやさしく解説します。
株の情報を見ていると、よく出てくる「ROE」。
でも正直、roeとは何なのかよく分からないまま、
「高いほうがいいらしい」
で流していませんか?
実はROEは、見方を間違えると“良さそうな株”を勘違いしてしまうこともある、ちょっとクセのある数字です。
目安は?高ければ安心?初心者ほど迷いやすいポイントがたくさんあります。
この記事では、roeとは何かをわかりやすく整理しながら、数字の意味・目安・注意点までやさしく解説します。
専門用語はできるだけ使わず、
「結局どう見ればいいの?」
がスッと分かる構成にしました。
ROEに振り回されず、自分で判断できるようになりたい人は、ぜひこのまま読み進めてみてください。
- ROEが示す意味がわかる
- 計算のイメージをつかめる
- 高い・低いの見方がわかる
- 目安の考え方を整理できる
- 注意点で失敗を避けられる
ROEは「効率」の話なので、先にPER(利益)とPBR(資産)の見方を別記事で軽く整理しておくと理解が早いです▶PERとPBRの基本をわかりやすく整理した記事はこちら →
roeとは何かをわかりやすく整理|初心者でも迷わない基本の考え方

株の指標の中でも「ROE」はよく見かけるけど、正直よく分からない…という人はかなり多いです。
ここでは難しい専門用語はできるだけ使わず、「ROEって結局なにを見ている数字なの?」というところから、
イメージで理解できるようにやさしく整理していきます。まずはROEの意味と考え方を、超シンプルに押さえていきましょう。
roeとは簡単に言うと何?まずイメージで理解しよう
ROEは「株主のお金(自己資本)を使って、どれだけ上手に利益を出せたか」を見る数字です。
もっとやさしく言うと、「同じ元手で、どれだけ増やせた?」のスコア。
ここで大事なのは、ROEは「会社がすごいかどうか」というより、「お金の使い方がうまいか」を見ている点です。なので、同じ利益でも“元手が大きい会社”と“元手が小さい会社”では、ROEの見え方が変わります。
| 項目 | A店 | B店 | 何が言える? |
|---|---|---|---|
| 元手(自己資本) | 100万円 | 100万円 | スタート条件は同じ |
| 1年の利益(もうけ) | 10万円 | 20万円 | B店の方がもうけが大きい |
| ROEのイメージ | 約10% | 約20% | 元手を増やす力はB店が上 |
※ここではイメージ優先で“ざっくり%”にしています。正確な計算式や注意点は後の見出しで丁寧に扱います。
「株主のお金」って何?自己資本をざっくり理解
会社の“土台になるお金”。
株主が出したお金や、これまでの利益の積み上げなど。
「借り物じゃない、自分たちの持ち金」のイメージ。
ここがポイント:ROEは「もうけ」だけじゃなくて、“土台のお金(自己資本)に対して、どれくらい増えたか”を見ています。
なぜROEを見るの?初心者が得する“使いどころ”
- 同じ利益でも、効率が良い会社を見つけやすい(元手を増やすのが上手)
- 「なんとなく人気」じゃなく、稼ぐ力の“質”を見やすい
- 後で出てくるROA・PER・PBRと組み合わせると、判断の精度が上がる
- ROEは「元手に対する割合」。元手(自己資本)が小さくなると、見かけ上ROEが上がることがある
- たまたまの利益(例:一時的な売却益など)で、その年だけ高いことがある
- だから次の章で、ROA(会社全体の効率)やPER・PBRとセットで“裏取り”していく
これだけ覚えればOK:ROEの最短暗記
「株主のお金を、どれだけ増やせたか」
この一文が頭に入っていれば、ROEの話が出ても迷子になりにくいです。
ここから先は「どう計算するか」「ROAとどう違うか」を順番に積み上げます。
- ROEは「利益」ではなく“元手に対する増え方”の数字
- ROEが高くても、理由を見ないと危ない
- 次はROA・PER・PBRとつなげて判断を固くする
roeは何の略?英語の意味をやさしく分解
ROEは“3つの英単語”の頭文字です。ここを理解すると、「ROEが何を比べてる数字なのか」がブレなくなります。
すでにROEの全体イメージはつかんだ前提で、ここでは英語の意味そのものにだけ集中します。
ROE = Return On Equity
日本語にすると、よく 「自己資本利益率」 と訳されます。
でも“言葉だけ”だと固いので、次で1語ずつほどきます。
1語ずつ分解:Return / On / Equity
直訳は「戻り」「見返り」。投資の世界では「増えた分」「成果」というニュアンスです。
かみくだくと:「がんばって増えた分」
※ここでのReturnは「売上」ではなく、成果として残った“増え方”のイメージで捉えるとズレにくいです。
Onは「〜の上に」だけじゃなく、ここでは「〜に対して」の意味。
かみくだくと:「〜で割る(比べる)」
ROEは「Return を Equity で割る」という形だから、On = 「〜に対して」と覚えるとラクです。
一言でいうと「株主側のお金」。会社の“持ち分”のイメージです。
かみくだくと:「借り物じゃない土台のお金」
日本語では「自己資本」「純資産」などが近い言い方として出てきます(用語が複数あって混乱しやすいポイントです)。
Return On Equity = 「株主側のお金(Equity)に対して(On)、どれだけ成果(Return)があったか」
つまり「ROEは“何を分母にしている数字か”」が英語にそのまま書いてある、と思ってOKです。
ここで迷子になりがち:Equityと似てる言葉の違い
| 言葉 | ざっくり意味 | 初心者向けの覚え方 | 混乱ポイント |
|---|---|---|---|
| Equity | 株主側のお金(会社の持ち分) | 借り物じゃない土台 | 「資本」「純資産」と近い言葉が多い |
| Capital | 元手・資本(文脈で意味がブレる) | お店を始めるお金 | 「資本金」と混ざりやすい |
| Net assets | 純資産(資産−負債のイメージ) | 全部売って借金返した残り | 計算イメージが強く、Equityと同一視しがち |
| Shareholders’ equity | 株主資本(Equityをより明確にした表現) | 株主の持ち分 | 英語表記が長くて避けがちだが、意味は一番ブレない |
結論:迷ったら、Equityは「株主の持ち分(株主側のお金)」と覚えるのがいちばん安全です。
- 「Return=利益」と決め打ちするとズレやすい(Returnは“成果/増え方”のニュアンスが強い)
- 「Equity=資本金」もズレやすい(資本金はEquityの一部のことが多い)
- だからこの章は言葉の意味を固めるのが目的(数式の話は次の見出しでまとめて整理します)
1分で持ち帰り:ROEの英語は“何を割ってるか”が書いてある
- Return=成果(増えた分)
- On=〜に対して(割り算の相手)
- Equity=株主側のお金(持ち分)
これが頭に入ると、次の「計算式」や「ROAとの比較」で迷子になりにくいです。
ここでは「ROEの英語の意味」と「似てる言葉との違い」を中心に整理しました。 会計基準(日本基準・IFRSなど)で用語の表示が微妙に変わるケースもあるため、実際の決算書では“Equityの表記(例:Shareholders’ equity / Total equity)”を確認するとより確実です。
roeは会社の「どんな力」を見ている数字なのか
ROEはただの「もうけの割合」ではありません。 実はこの数字ひとつで、会社の経営レベルそのものがかなり透けて見えます。
ここではROEが映し出している“中身の力”を、3つに分けて整理します。
商品やサービスで、きちんと利益を残せているか。
「どれだけ残せたか」
売上が大きくても、コストがかかりすぎればROEは伸びません。
株主から預かったお金を、ムダなく回せているか。
どれだけ増やせたか
設備投資・人材・広告などの判断力がここに出ます。
戦略・コスト管理・投資判断など、経営判断の積み重ね。
腕前テスト
ROEは“経営の通信簿”とも言えます。
自己資本200億円
自己資本100億円
利益が同じでも、元手の大きさでROEは大きく変わります。 つまりROEは「利益の額」ではなく効率を見ています。
- ROEが高い=安全な会社、ではない
- 借金が多くても一時的にROEは上がる
- だから次にROAやPER・PBRで裏取りする
ROEはまとめると――
- 利益を生む力
- お金を回す力
- 経営の判断力
この3つがギュッと1本に圧縮された数字です。
roeの計算式をわかりやすく整理してみよう
ROEの計算式はシンプルですが、初心者がつまずくのは「利益ってどの利益?」と「自己資本って何を入れる?」の部分です。
ここでは“式の形”よりも、中身の意味をズレなく揃えることに集中します(この先のROA比較やPER/PBR連携がラクになります)。
ROE = 利益(当期のもうけ) ÷ 自己資本(株主側のお金)
※実務では「×100」で%表示にします。ここでは意味がズレないことを優先します。
ひとことで:「株主のお金を使って、どれだけ利益を出せたか」
自己資本:100
自己資本:200
自己資本:100
利益が増えるか、自己資本が小さいと、ROEは上がりやすい。 ここから先は「利益」「自己資本」の中身をズレなく理解していきます。
利益とは何を指しているのか
ROEの「利益」は、ふつう“その年の最終的なもうけ”(当期純利益)を使うケースが多いです。
※会社や資料によって表現が変わるので、同じ種類の利益で比べるのが大事です。
- 利益には種類がいくつもある
- 途中経過の利益と、最後の利益は別
- 「最終的に残った分」を使うとズレにくい
| よく見る呼び方 | ざっくり何が言いたい? | 初心者向けの理解 |
|---|---|---|
| 営業利益 | 本業でどれだけもうかった? | 「お店の実力」っぽい |
| 経常利益 | 本業+お金のやりくりも含める | 「普段の全体力」 |
| 当期純利益(最終利益) | ぜんぶ終わって最後に残った | ROEの利益はこれを使うことが多い |
ROEは「株主側のお金に対して、最後に残ったもうけがどれくらいか」を見たいので、 当期純利益がよく使われます(比較するなら“同じ利益”で統一するのが安全)。
- A社は営業利益、B社は当期純利益…みたいに混ぜて比較する
- 一時的なもうけが混ざった年を“実力”と勘違いする
- 「どの利益で計算したROEか」を意識するだけで精度が上がる
自己資本ってそもそも何?
自己資本は、会社の中の「借り物じゃないお金」です。会社の“土台”みたいなもの。
ざっくり言うと、株主の持ち分+積み上げた利益のイメージ。
- 銀行からの借金
- 社債などの借入に近いお金
- 「返す約束」があるもの
ざっくり「会社を全部たたんで、借金を全部返したあとに残る分」が自己資本、というイメージでOKです。
- 自己資本が小さいと、同じ利益でもROEが高く見えやすい
- 自己資本が大きいと、ROEは低めに出やすい(悪いとは限らない)
- だから次にROAや負債の見方で“裏取り”する流れが重要
- 資本金だけを自己資本だと思い込む
- 自己資本が小さい理由(赤字続きなど)を見ずにROEだけ見る
- 「自己資本がなぜその大きさなのか」をセットで見ると判断が安定
- ROEの利益は「どの利益か」を統一する(混ぜない)
- 自己資本は「借り物じゃない土台のお金」
- 同じ利益でも自己資本の大きさでROEは変わる
実際の資料では、ROEの分子(利益)や分母(自己資本)の取り方に細かな流派があります。 ただし初心者の段階では、まず「利益=最後に残ったもうけ」、「自己資本=借り物じゃない土台」で統一して理解すると混乱が激減します。
roeとは何かをわかりやすく理解|数字の見方と初心者の注意点

ROEの意味が分かっても、
「じゃあ何%ならいいの?」「高ければ安心なの?」と次に迷いやすくなります。
この章では、ROEの数字の読み方や目安、そして初心者がつまずきやすいポイントを中心に解説します。ROEに振り回されず、“ちゃんと使える指標”として活かせるように整理していきますね。
roeの数字が高い・低いで何が変わる?基本の見方
ROEの意味や計算が分かったら、次は「その数字をどう読むか」です。 高い・低いには、それぞれ“ありがちな会社の状態”があります。
ここでは評価ではなく、状態の見分け方にフォーカスします。
→ 元手に対して利益がよく出ている
→ 元手のわりに利益が伸びていない
ただし「高い=良い」「低い=ダメ」と単純には言えません。 中身を分けて見ていきます。
roeが高いときによくある会社の状態
- 利益率が高い
- ムダな資産が少ない
- ビジネスモデルが強い
少ない元手で、安定して利益を回せている状態。 「稼ぐ仕組み」ができあがっている会社に多いです。
- 自己資本が極端に小さいだけ
- 一時的な利益で跳ね上がっている
- 借金を増やして見かけ上高くなっている
この場合は“強い会社”ではなく“数字マジック”の可能性があります。
roeが低いときに考えたいポイント
- 利益が出にくい
- 資産を持ちすぎている
- 成長の準備段階
設備投資や人材投資の直後は、あえてROEが低く見えることもあります。
- 利益は増え始めているか
- 将来の成長ストーリーがあるか
- ムダな資産を抱えていないか
まとめると――
- ROEは「効率」の数字
- 高くても理由を確認
- 低くても背景を確認
数字そのものより“なぜそうなっているか”を見るのがコツです。
roeの目安はどれくらい?初心者向けの考え方
ROEの高い・低いは分かっても、次に必ず出てくる疑問が 「で、何%くらいならいいの?」です。
ここでは“投資のプロ基準”ではなく、 初心者が迷わないための現実的な目安を整理します。
かなり低め
平均ゾーン
効率が良い部類
あくまで“目安”です。これだけで売買は決めません。
一般的によく言われる基準
- 8%以上:悪くない
- 10%以上:優秀
- 15%以上:かなり強い
まずは「10%を安定して超えているか」を見るだけでOK。 単年ではなく数年続いているかがポイントです。
- 1年だけ高い → 参考程度
- 3年以上安定 → 評価対象
- 上下が激しい → 要注意
業種によって差が出る理由
- 必要な設備が違う
- 利益率が違う
- 資産の重さが違う
IT系は「軽装ランナー」、 製造業は「重装タンク」。 同じスピードで走れなくて当たり前です。
ROE高め
ROE低め
中間
だから異業種どうしをROEだけで比べるのは危険。 同じ業界の中で見るのが基本です。
- 10%以上がひとつの目安
- 単年より“継続”を見る
- 必ず同業種で比較
roeが高い企業に多い特徴をやさしく整理
ROEが高い会社には、たまたまではなく 「高くなりやすい仕組み」があります。
ここでは初心者でも見抜ける“構造的な共通点”を整理します。
利益を出しやすいビジネスモデル
- リピートされやすい
- 価格競争に巻き込まれにくい
- 固定客が多い
毎回ゼロから売らなくても 自然に利益が積み上がる仕組みを持っています。
- サブスク型
- ブランド力が強い
- 専門性が高い
- 薄利多売
- 常に値下げ競争
- 在庫が重たい
資本を上手に使えているケース
- ムダな資産を持たない
- 回転が早い
- 投資判断が的確
少ないガソリンで遠くまで走れる車。 効率重視の経営です。
ROE高
ROE低
お金を眠らせず、動かして増やしているかが分かれ目になります。
- 儲かりやすい仕組み
- 軽い経営体質
- 資本を寝かせない
ROEが高い会社は「稼ぐ構造」と「使い方」の両方が整っています。
roeを見るときに初心者がつまずきやすい注意点
ROEは便利な数字ですが、見方を間違えると逆に危険です。 特に初心者は「高い=安心」と思い込みがち。
ここでは実際によくある“引っかかりポイント”を2つだけ整理します。
roeだけ高く見えるパターン
- 自己資本が極端に小さい
- 赤字続きで土台が削れている
- 借金で膨らませている
分母(自己資本)が小さすぎて、 少しの利益でもROEが跳ね上がる状態です。
ROE10%
ROE50%
後者は一見すごそうですが、土台がボロボロの可能性もあります。
- 自己資本の大きさを見る
- ROAも一緒に確認
- 負債が増えていないかチェック
一時的な数字に惑わされるケース
- 土地や資産を売った
- 特別利益が出た
- コストを一時的に削った
翌年には消える利益なのに、 “実力アップ”と勘違いしやすいところ。
- 過去3年くらい並べて見る
- 毎年同じ水準か確認
- 急上昇していないか見る
- ROEは“単年”で判断しない
- 自己資本のサイズを見る
- 急な変化は理由を探す
ROEは「流れ」で読むと失敗しません。
ROEは便利ですが、単体で決め打ちすると誤解が出やすいです。PER・PBRの基本も合わせて確認しておくと安心です▼▼▼
roeとは何かをわかりやすく振り返るまとめ
最後に、ROEについて“ここだけ覚えておけばOK”というポイントをまとめます。 難しいことは抜きで、初心者向けに超シンプルに整理します。
株主のお金を使って
どれだけ利益を増やせたか
利益 ÷ 自己資本
=稼ぐ効率
少ない元手で
うまく利益を出せている
- 利益を出す仕組みができている
- 資本の使い方が上手
- 経営効率が良い可能性
- 利益が出にくい
- 資本が遊んでいる
- 事業が伸び悩んでいる可能性
- 5%未満:やや弱めに見えることが多い
- 10%前後:ひとつの基準ライン
- 15%以上:かなり効率が良い部類
※あくまで目安。業種や時期で大きく変わります。
- ROEだけ見て判断しない
- 急に跳ね上がった年は理由を見る
- 数年分並べて“安定しているか”確認
- ROEは「株主のお金を増やす力」
- 高いほど効率は良いが“中身確認”が大事
- 単年より“流れ”で見る
ROEは魔法の数字ではありません。 でも正しく見れば、会社の実力をかなり教えてくれる指標です。


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