【初心者OK】リテラシーが低いとは?
意味や特徴をわかりやすく整理
「リテラシーが低い」
と聞いて、どんな人を指すのだろう、悪い意味なのかな?
と気になったことはありませんか。
リテラシーが低いとは、単に知識がないという意味ではなく、情報を理解したり、確かめたり、適切に判断したりする力が十分ではない状態を表すことがあります。
ただ、ネットやITが苦手、毎日コンビニを利用するなど、一つの行動だけで
「リテラシーが低い人」
と決めつけることはできません。
「自分も当てはまるかも」
と不安になる必要もありません。
この記事では、リテラシーが低いとはどんな意味なのか、情報・ネット・IT・お金などの身近な例から特徴を整理し、失礼にならない言い換えや改善方法まで初心者にもわかりやすく紹介します。
- リテラシーが低い意味を整理
- 低い人に見られる特徴を紹介
- 情報・IT・お金の例を解説
- 失礼にならない言い換えも確認
- 改善するための習慣を紹介
「リテラシーが低い」という言葉は、SNSや仕事などさまざまな場面で使われています。しかし、単に「知識がない」という意味だけではありません。
まずは、リテラシーが低いとはどのような状態なのか、意味や特徴、情報・ネット上で表れやすい具体的な場面から整理していきましょう。
「リテラシーが低い」とはどういう意味?
もともと「リテラシー(literacy)」は、読み書きする力を表す言葉として使われてきました。現在では意味が広がり、「情報リテラシー」「金融リテラシー」「ITリテラシー」など、特定の分野について理解し、適切に判断・活用するための力という意味でも使われています。
たとえば文部科学省では、情報リテラシーに対応する考え方として「情報活用能力」を位置づけ、情報や情報手段を主体的に選び、活用するための基礎的な力として説明してきました。つまり、ただ情報を知っているだけでなく、必要な情報を選び、考え、使うところまでが大切だとわかります。
| 見るポイント | わかりやすい意味 |
|---|---|
| 知識 | その分野の基本を知っているか |
| 理解 | 情報や仕組みの意味を理解できるか |
| 判断 | 正しいか、自分に必要かを考えられるか |
| 活用 | 知ったことを実際の行動に生かせるか |
そのため、「リテラシーが低いとは?」と聞かれた場合には、ある分野について必要な知識・理解・判断・活用する力が十分ではない状態と考えるとイメージしやすいでしょう。
「リテラシー」という言葉は分野によって中身が変わります。情報について詳しくても金融について詳しいとは限らないため、人全体を一つの言葉で評価するものではありません。
必要な知識や判断する力が十分ではない状態
「リテラシーが低い」の意味をもう少し簡単にすると、「その分野について知識が足りない、または知識をうまく判断や行動に結びつけられない状態」といえます。
ここで大切なのは、リテラシーは知識だけで決まるわけではないということです。
金融庁が扱う金融リテラシーでも、単なる「お金の知識」だけではなく、金融に関する知識や判断力を身につけることが重視されています。また、金融庁が紹介する国際的な定義では、知識だけでなく意識・技術・態度・行動まで含む考え方が示されています。
これは他のリテラシーにも共通して考えやすいポイントです。たとえば、ネット詐欺の手口を聞いたことがあっても、怪しいメッセージのリンクを確認せず開いてしまえば、知識を安全な行動に十分つなげられているとはいえません。
もちろん、一度間違えただけで「リテラシーが低い人」と決めつけることはできません。知識や経験には分野ごとの差がありますし、学ぶことで変わっていくものだからです。
「リテラシーがない」との違い
「リテラシーが低い」と似た表現に「リテラシーがない」があります。日常会話では近い意味で使われることがありますが、言葉の強さには少し違いがあります。
| 表現 | 受け取られやすい意味 | ニュアンス |
|---|---|---|
| リテラシーが低い | 必要な知識や判断力などが十分ではない | 程度が低いという表現 |
| リテラシーがない | 必要な知識や能力をほとんど持っていないように聞こえる | より強い表現になりやすい |
ただし、ここは注意が必要です。公的資料でも「金融リテラシーが低い」といった表現は使われていますが、「どこからが低い」「どこからがない」と一律に線を引けるものではありません。実際、分野ごとにリテラシーとして評価される知識・態度・技能なども異なります。
「あの人はリテラシーがない」と言うと、その人の能力そのものを強く否定しているように聞こえる場合があります。人について話すなら、「この分野の知識がまだ十分ではない」「この情報の確認が必要」など、具体的に表現したほうが伝わりやすくなります。
つまり、リテラシーが低いとは、単純に「知識がゼロ」という意味ではありません。必要な知識を得ること、情報を理解すること、自分で判断すること、そして適切な行動につなげることのどこかが十分ではない状態を表す言葉として捉えるとわかりやすいでしょう。
リテラシー不足が表れやすい場面は?
リテラシー不足は、特別な場面だけで起こるものではありません。ネットで情報を見るとき、仕事でツールを使うとき、お金に関する契約をするときなど、普段のちょっとした判断に表れることがあります。
「リテラシーが低いとはどんな状態?」と考えるときも、人そのものを評価するのではなく、どの場面で、どの知識や確認が不足しているのかを見ると意味をつかみやすくなります。
SNSやネットの情報をそのまま信じる
SNSやネットでは、ニュース、口コミ、動画など大量の情報を簡単に見ることができます。そこで気をつけたいのが、「書いてあるから正しい」「たくさん拡散されているから本当」と、そのまま信じてしまうことです。
たとえば、投稿を見てすぐに判断するのではなく、誰が発信したのか、元になった資料はあるのか、ほかの情報と食い違っていないかを確認するだけでも違います。
「絶対」「今すぐ」「みんなが言っている」といった強い表現を見たときほど、すぐに拡散・購入・申込みをせず、元の情報までたどってみることが大切です。
仕事でツールや情報をうまく扱えない
仕事では、メールやチャット、オンライン会議、クラウドサービスなど、さまざまなツールを使います。ただし、操作方法を知らないだけで「ITリテラシーが低い」と決めつけるのは適切ではありません。
むしろ重要なのは、目的に合った方法を選び、安全に情報を扱えるかという点です。たとえば、共有してはいけない資料を誤って送る、重要なデータの保存場所を確認しない、怪しいメールの添付ファイルを開くといった行動では、ツール操作とは別の知識も関係します。
初めて使うサービスの操作に迷うのは珍しいことではありません。大切なのは、分からないまま進めず、確認する・調べる・必要なら周囲に聞くという行動につなげることです。
お金や契約の内容を理解せず判断する
お金や契約も、リテラシー不足が表れやすい場面の一つです。特に注意したいのは、金額だけを見て決めたり、説明を十分に理解しないまま契約したりするケースです。
たとえば「毎月の支払いが安い」という理由だけで選ぶと、契約期間や手数料、解約条件などを見落とすことがあります。投資であれば、期待できる利益だけでなく、損をする可能性や商品の仕組みも確認する必要があります。
| 場面 | 確認したいこと |
|---|---|
| 買い物 | 価格だけでなく、本当に必要かを考える |
| 契約 | 総額・期間・手数料・解約条件などを見る |
| 投資 | 仕組みやリスクを理解してから判断する |
このように、リテラシー不足の意味は「知らないことがある」というだけではありません。確認しないまま判断する、理解できていない状態で行動するといった場面にも表れます。反対に、分からないことに気づいて確認できることも、リテラシーを高めていく大切な一歩です。
情報リテラシーが低い人の特徴は?
情報リテラシーが低い人の特徴として表れやすいのが、「その情報はどこから来たのか」「ほかの情報と比べても正しいのか」まで確認せずに判断してしまうことです。
ただし、一度だまされたり間違えたりしただけで、その人のリテラシーが低いとは決められません。ここでは人を評価するのではなく、情報を扱うときに注意したい行動として見ていきましょう。
発信した?
言っている?
どう伝えている?
情報の出どころを確認しない
まず注意したいのが、発信者や元になった資料を確認しないまま情報を受け入れることです。同じ文章や画像でも、国や自治体などの公式発表なのか、企業の広告なのか、個人の感想なのかによって、情報の性質は変わります。
特にSNSでは、元の記事の一部分だけが切り取られたり、誰かの解釈が加わって広がったりすることもあります。そのため、「有名な人が言っていた」「たくさんシェアされていた」という理由だけでは、情報が正しいとは判断できません。
ニュースなら発表した機関や原資料、調査結果なら調査主体や調査方法など、情報が生まれた場所まで一度戻ると内容を確かめやすくなります。
「リテラシーが低いとはどんな意味なのか」を具体的に考えるなら、情報を見つける力だけでなく、その情報がどこから来たものなのかを確かめる力も一つのポイントになります。
一つの情報だけで正しいと判断する
もう一つ気をつけたいのが、最初に見つけた情報だけで「これが正解だ」と決めてしまうことです。一つの情報だけでは、説明が省かれていたり、別の条件では結果が違ったりすることがあります。
そこで役立つのが、立場や情報源の異なる複数の資料を見比べることです。これは単純に検索結果を何ページも読むという意味ではありません。元になった公的資料、報道、専門機関の説明などを比べ、「共通している部分」と「違っている部分」を分けて考えるイメージです。
②元になった資料や発表を確認する
③別の信頼できる情報と比べて考える
もちろん、情報源が多ければ必ず正しくなるわけでもありません。同じ誤った情報を複数のサイトが転載している場合もあるため、「何件あるか」より「何を根拠にしているか」を見ることが大切です。
つまり情報リテラシーが低いという意味を考えるときは、「知らないことが多い人」と単純に捉えるのではなく、情報源を確かめる・根拠を見る・ほかの情報と比べるといった確認が不足している状態として考えるとわかりやすいでしょう。
ネットリテラシーの低い人に見られる行動
ネットリテラシーが低い状態は、情報を信じるかどうかだけでなく、「ネット上で何を公開するか」「情報をどう広めるか」といった行動にも表れることがあります。
特にSNSは気軽に投稿できるぶん、一度公開した情報が自分の想像以上に広がることもあります。ここでは、ネットを安全に使うという視点から注意したい行動を見てみましょう。
個人情報を安易に公開してしまう
ネット上で特に気をつけたいのが、自分や家族を特定する手がかりを必要以上に公開してしまうことです。氏名や住所を直接書いていなくても、投稿した写真や日々の書き込みから生活範囲などが推測される場合があります。
たとえば、自宅周辺の景色、学校や勤務先がわかる写真、よく利用する場所、旅行中であることがわかる投稿などです。一つだけでは分からなくても、複数の投稿を組み合わせると情報がつながる可能性があります。
写真の背景や位置情報、名前が映った書類など、本文以外にも個人につながる情報が含まれていないかを確認してから投稿すると安心です。
また、自分の情報だけではなく、友人や家族の写真・名前などを本人の了承なく公開しないことも大切です。「リテラシーが低いとは」という意味をネットの場面で考えるなら、公開した後に起こり得ることまで想像して扱えるかもポイントになります。
SNSで情報を確認せず拡散してしまう
SNSでは、気になる投稿をボタン一つで多くの人へ共有できます。だからこそ、内容を十分に確認しないまま拡散する行動には注意が必要です。
前の見出しで紹介した「情報源を確認する」という考え方に加えて、ここで意識したいのは「自分も情報を広げる側になる」という点です。たとえ自分が最初に書いた情報でなくても、シェアや再投稿によって、その情報を別の人へ届けることになります。
✓古い情報ではないか
✓誰かを傷つける内容や未確認情報ではないか
特に注意したいのは、驚きや怒りを感じたときに反射的に共有してしまうことです。見出しや短い動画だけでは、前後の説明が省かれている場合もあります。「すぐ広めたい」と感じたときほど、一度止まって内容を見ることが大切です。
ポイント:ネットリテラシーは、「ネットに詳しいか」だけを意味するものではありません。自分や他人の情報を守り、発信や拡散による影響を考えて行動することも重要な部分です。
つまり、ネット上でのリテラシーの低さは、操作が苦手というだけでは判断できません。公開してよい情報を考える、拡散する前に立ち止まるといった安全への意識も含めて考えると、ネットリテラシーの意味がよりわかりやすくなります。
「リテラシーが低い」は失礼?
「あの人はリテラシーが低い」という言い方は、場面によっては相手を見下しているように受け取られることがあります。「低い」という言葉で人を直接評価しているためです。
リテラシーが低いとは本来、特定の分野で知識や判断などが十分ではない状態を表す言い方ですが、相手に伝えるときは「人」ではなく「具体的な知識や行動」に目を向けると、意味を伝えながら表現をやわらかくできます。
「リテラシーが低い」が必ず失礼になるわけではありません。社会全体の傾向や課題を説明する場合と、目の前の人に「あなただから低い」と言う場合では、受け取られ方が大きく変わります。
相手の能力を否定する表現に聞こえることがある
注意したいのは、リテラシーには情報・IT・金融・ネットなど多くの種類があることです。ある分野に詳しくないからといって、その人全体の能力が低いわけではありません。
たとえば、初めて使うアプリの操作に戸惑っている人へ「ITリテラシーが低い」と言うと、単に経験がないだけなのに、能力そのものを評価されたように感じるかもしれません。
同じ問題を伝える場合でも、「あなたは○○だ」と人にラベルを付けるのか、「ここを確認するとよい」と具体的な行動を示すのかで印象はかなり変わります。
「リテラシーが低い」のやわらかい言い換え
仕事や日常会話で相手に改善してほしいことがあるなら、「リテラシーが低い」と直接言うより、何が不足しているのかを具体的に言い換えるほうが伝わりやすくなります。
| 言いたいこと | やわらかい言い換え |
|---|---|
| 知識が足りない | 「まだ十分に知られていない」 |
| 使い方がわからない | 「操作に慣れていない」 |
| 確認が不足している | 「もう少し情報を確認すると安心」 |
| 判断に問題がある | 「判断に必要な情報がまだ十分ではない」 |
「人の能力」ではなく「今の状態」を表すのがポイントです。「低い人」ではなく「経験が少ない」「確認が必要」のように表現すると、相手を必要以上に否定せずに伝えられます。
つまり、「リテラシーが低い」という意味自体が悪いわけではありませんが、人に向けて使うと強い評価に聞こえることがあります。日常会話や職場では、何が足りないのか、どうすればよいのかまで具体的に伝えるほうが、誤解の少ない表現になるでしょう。
リテラシーが低いとは?意味から考える影響と改善方法

リテラシーの低さは、情報の受け取り方だけでなく、お金やIT、日常生活での判断にも関係します。ただし、一つの行動や持ち物だけを見て「リテラシーが低い人」と決めつけることはできません。
ここでは、リテラシーが低いことで起こりやすい影響と、少しずつ身につけていくための方法を見ていきます。
リテラシーが低いと何が変わる?
リテラシーによって変わりやすいのは、情報を見た後の「次の行動」です。同じ情報を見ても、そのまま受け入れるのか、条件を確認するのか、いったん判断を保留するのかによって結果が変わります。
この途中で「意味を取り違える」「条件を見落とす」「危険性を考えない」といったことがあると、その後の選択にも影響します。リテラシーは、情報と行動をつなぐ部分にも関係していると考えるとわかりやすいでしょう。
誤った情報や詐欺を見抜きにくくなる
リテラシー不足による影響の一つが、「本当らしく見える情報」を疑うきっかけが少なくなることです。詐欺や誤情報は、見るからに怪しいものばかりとは限りません。
たとえば、「今日まで」「あなただけ」「必ず得をする」など、考える時間を与えず行動を急がせる内容では注意が必要です。また、実在する企業やサービスを装った連絡であれば、見た目だけで判断するのは難しいこともあります。
すべての詐欺を一目で見破る必要はありません。少しでも不自然に感じたら、その場で支払う・リンクを開く・個人情報を入力するといった行動をいったん止めることも大切な対策です。
つまり、リテラシーを身につける意味は、何でも疑うことではなく、重要な判断ほど確認してから行動できるようにすることにもあります。
仕事や日常生活で判断を誤ることがある
影響はネット上のトラブルだけではありません。仕事や日常生活では、複数の条件から「自分の場合はどうすればよいか」を考える場面がたくさんあります。
たとえば、料金だけを比べてサービスを選び必要な条件を見落としたり、職場で古い資料を最新情報だと思って使ったりすれば、判断そのものがずれてしまう可能性があります。
ただし、判断を間違えた経験があるだけで「リテラシーが低い人」と決めつけることはできません。誰でも知らない分野では迷います。重要なのは、分からないときに調べる、確認する、必要なら詳しい人に聞くという選択肢を持っておくことです。
金融リテラシー・マネーリテラシーが低いとは?
「金融リテラシーが低い」「マネーリテラシーが低い」という言葉を聞くと、貯金が少ない人や節約が苦手な人を想像するかもしれません。しかし、収入・貯金額・買い物の場所だけで簡単に判断できるものではありません。
金融リテラシーは、お金に関する知識だけでなく、その知識を使って自分の状況に合った選択をすることまで含めて考えると意味を理解しやすくなります。
考えるメリットだけでなく負担やリスクも見る
選ぶ自分の家計や目的に合わせて判断する
お金の知識だけでなく判断の仕方も関係する
金融リテラシーというと、「投資に詳しい」「金利を計算できる」といった知識に目が向きがちです。しかし実生活では、知っていることをどう判断に使うかも重要です。
たとえばローンなら、毎月の返済額だけではなく総返済額や金利、返済期間などを見る必要があります。投資なら「どれくらい増えそうか」だけでなく、損失の可能性や自分が取れるリスクも考えます。
用語をたくさん知っていても、自分の家計や目的に合わない選択をすることはあります。反対に、難しい金融知識がなくても、分からない契約をその場で決めず確認することは大切な判断です。
毎日コンビニで買い物するだけでは判断できない
「毎日コンビニで買い物する人はマネーリテラシーが低いの?」という疑問もありますが、コンビニを利用する頻度だけでは判断できません。
同じ買い物でも、何となく毎日使っている人もいれば、時間を節約するために納得して利用している人もいます。収入や生活環境、利用目的も人によって違うため、「どこで買ったか」だけを切り取って評価するのは難しいでしょう。
大切なのは、「安いものだけを買うこと」ではなく、自分が何にお金を使っているのかを理解し、納得して選べているかという点です。
持ち物や買った物だけで決めつけられない
同じ理由から、「高級車を買う人」「ブランド品を持つ人」「最新のスマホを買う人」など、特定の持ち物だけを理由に金融リテラシーが低いとは言えません。
高価な商品でも、家計に無理がなく本人が価値を感じて購入している場合があります。一方、安い商品であっても、必要性を考えず何度も購入すれば家計への負担になることがあります。
収支を把握しているか、条件を理解しているか、無理のない範囲か、目的を考えて選んでいるか。金融リテラシーの意味を考えるなら、商品の名前や価格より、こうした判断の過程を見るほうが適切です。
つまり、金融・マネー分野で「リテラシーが低いとは何か」を考えるとき、目立つ買い物だけで人を分類するのは避けたほうがよいでしょう。お金について理解し、自分の状況と照らし合わせ、納得できる判断につなげられるかという視点が大切です。
ITリテラシーが低そうと思われるのはどんなとき?
「ITリテラシーが低そう」という言葉は、パソコンやスマホの操作に慣れていない人に使われがちです。しかし、ITリテラシーの意味を考えるなら、操作の速さや詳しさだけで判断するのは十分ではありません。
仕事や生活で必要なデジタル機器やサービスを目的に合わせて使い、トラブルを避けるための基本的な注意ができるかという視点も大切です。
ITリテラシーは、難しいプログラミングができるかどうかだけを表すものではありません。必要なツールを使うことと、安全に扱うことの両方から考えるとわかりやすくなります。
基本的なツールの使い方がわからない
職場では、メール、チャット、オンライン会議、表計算、クラウド上のファイル共有など、さまざまなツールが使われています。こうした基本操作が分からないと、作業に時間がかかったり、周囲との情報共有がうまくいかなかったりすることがあります。
ただし、ここで区別したいのが「使ったことがない」と「必要なのに学ぼうとしない」という違いです。初めて見るソフトの操作方法が分からないのは自然なことで、それだけでリテラシーが低い人とはいえません。
つまり、「リテラシーが低いとは」という意味をITの場面に当てはめるなら、操作を知らないことそのものより、必要なことを調べたり学んだりしながら適切に使えるかも重要になります。
セキュリティへの注意が不足している
もう一つ見落とせないのがセキュリティです。パソコンを素早く操作できても、安全への注意が不足していれば、ITを適切に扱えているとは言い切れません。
たとえば、同じパスワードをさまざまなサービスで使い回す、端末やソフトの更新を長期間放置する、重要な情報を送る相手や共有範囲を確認しない、といった行動には注意が必要です。
ITでは「できるか」だけでなく「安全にできるか」も大切です。便利だからと設定や確認を省略すると、情報漏えいやアカウントのトラブルにつながる可能性があります。
そのため、「ITリテラシーが低そう」と人を見た目や操作速度だけで決めつけるのではなく、必要なツールを学んで使えるか、安全性を考えて行動できるかという具体的な部分を見るほうが適切です。
リテラシーの低さはどうすれば改善できる?
リテラシーは、生まれつき決まっているものではありません。知らないことに出会ったときの「調べる・確かめる・比べる」という小さな習慣を積み重ねることで、少しずつ身につけていけます。
難しい勉強を一度に始める必要もありません。普段の検索やニュース、買い物などで「本当にそうなのかな?」と一度考える習慣をつけることから始めてみましょう。
わからないを残さない
根拠まで見る
違いを考える
わからないことをそのままにせず調べる
最初に意識したいのは、「よくわからないけれど、たぶんこうだろう」で終わらせないことです。知らない言葉や仕組みに気づいたら、その場で少し調べるだけでも理解は深まります。
たとえば、契約書に知らない言葉が出てきたら意味を確認する、仕事で新しい機能が必要になったら使い方を調べる、といった身近な行動で十分です。
わからないことがあるのは悪いことではありません。自分が理解できていない部分に気づき、必要な情報を探せることもリテラシーを身につける第一歩です。
情報源や根拠を確認する習慣をつける
次に身につけたいのが、情報の内容だけでなく「何を根拠に書かれているのか」まで見る習慣です。
ここでは、前に紹介した情報源の確認からさらに一歩進めて、情報の日付・対象・条件にも目を向けます。公的機関の資料でも古い制度について説明している場合がありますし、調査結果も対象者や方法によって意味が変わるからです。
いつの情報?・誰についての話?・どんな条件?まで確認すると、「根拠はあるけれど、自分のケースには当てはまらない」という違いにも気づきやすくなります。
一つの情報だけで判断せず比較する
最後は、調べた情報を「比べて考える」ことです。ただし、たくさんのサイトを開けばよいという意味ではありません。
たとえば商品を選ぶなら価格だけでなく機能や条件、ニュースなら複数の情報で事実関係や説明の違いを見るなど、自分が判断するために必要な項目を比べるのがポイントです。
「リテラシーが低いとは」という意味を理解した後に大切なのは、自分を責めることではなく、判断の手順を少しずつ変えていくことです。「調べる→確かめる→比べる」を日常の習慣にすると、情報・IT・お金などさまざまな場面で役立てられるでしょう。
リテラシーが低いとは?意味を理解して決めつけないことが大切
ここまで見てきたように、リテラシーが低いとは、ある分野で必要な知識や理解、判断、活用する力が十分ではない状態を表す言葉として考えるとわかりやすいでしょう。
ただし、情報リテラシー、ネットリテラシー、ITリテラシー、金融リテラシーなど、分野によって求められる力は違います。一つの操作が苦手だったり、一度判断を間違えたりしただけで、その人全体を「リテラシーが低い人」と決めつけることはできません。
大切なのは、リテラシーを「ある・ない」で人を分けるための言葉にしないことです。誰にでも詳しい分野と知らない分野がありますし、新しいサービスや仕組みが登場すれば、今までの知識だけでは対応できないこともあります。
覚えておきたいポイント:
「リテラシーが低いとは?」と考えるときは、人を評価するよりも、「今の自分には何が足りないのか」「次に何を確認すればよいのか」に目を向けるほうが役立ちます。
リテラシーの意味を正しく理解し、わからないことを調べ、必要な情報を確認してから判断する。その小さな積み重ねが、情報に振り回されず、自分で考えて行動する力につながっていくでしょう。
・金融庁|金融経済教育について
金融リテラシーや金融経済教育について確認できます。
・金融庁|最低限身に付けるべき金融リテラシー(4分野・15項目)について
家計管理・生活設計・契約・金融商品の選択など、金融リテラシーの基本を確認できます。
・IPA|日常における情報セキュリティ対策
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・IPA|一般初心者向け情報セキュリティ教材
スマートフォンやパソコンを使い始めた人向けに、情報セキュリティの基本を学べる教材です。


