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【対象になる?】個人向け国債はNISA口座で買える?税金と使い分けを整理してみた

投資・資産運用
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国債とNISAの疑問を整理

【対象になる?】
個人向け国債はNISA口座で買える?
税金と使い分けを整理してみた

NISAの対象 利息と税金 高配当株との使い分け

「個人向け国債もNISA口座で買えば、利息が非課税になるの?」
と気になっていませんか。

国債の金利上昇が話題になると、高配当株から乗り換えたほうがよいのかも迷いますよね。

ただ、同じ金融機関で買える商品でも、NISAの対象や税金の扱いは異なります。

表示された金利だけでは、実際の手取りや、お金の使い道に合うかまでは分かりません。

「なるべく減らしたくないけれど、非課税のメリットも生かしたい」
という気持ちもあると思います。

そこで今回は、個人向け国債をNISA口座で買えるか、今後対象になる発表はあるかを確認。

100万円で受け取れる利息の目安や、高配当株との違いも整理しながら、自分に合った使い分けを考えてみます。

記事のポイント
  • 個人向け国債はNISA口座の対象外
  • NISA対象化の開始日は確認できず
  • 利息の税金と100万円の手取りを確認
  • 使う時期やリスクに合わせて持ち分ける
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購入前に知りたい基本

「個人向け国債もNISA口座で買えば、利息が非課税になるの?」と気になった方もいるのではないでしょうか。購入できる金融機関が同じでも、NISAと国債では税金の扱いが異なります。

まずは対象商品の違いと、利息の手取りを確認していきましょう。

まずは対象商品を確認

個人向け国債はNISAの対象になる?

国が発行する身近な運用商品なので、「個人向け国債もNISAで買えるのでは?」と思いますよね。日本証券業協会の対象商品に関する説明を確認すると、個人向け国債はNISA口座で購入できません。つみたて投資枠・成長投資枠のどちらも対象外です。

まず整理したいのが、個人向け国債は「運用する商品」、NISAは「対象商品の利益を非課税にする制度」という違いです。NISAという名前の運用商品があるわけではなく、制度の中で何を買うかを選ぶ仕組みになっています。

NISAで購入できる商品の例
つみたて投資枠

長期の積立・分散投資に適した、一定の投資信託など。投資信託は、集めたお金をまとめて運用する商品です。

成長投資枠

上場株式や、対象要件を満たす投資信託など。つみたて投資枠より選択肢は広いものの、すべての商品を買えるわけではありません。

意外だったのが、成長投資枠にも商品の制限がある点です。「自分で商品を選べる枠なら国債も入れられそう」と思いがちですが、国債や社債などの債券を直接購入することは対象に含まれていません。

そのため、「今年のNISA枠が余っているから、その分で個人向け国債を買う」という使い方もできません。例えば、使っていない枠が100万円あっても、国債を100万円購入してNISA扱いにすることはできないんですね。枠の残りと、その商品が対象かどうかは分けて考える必要があります。

「債券に投資する商品」との違いに注意

投資信託の中には、債券を組み入れて運用するものもあります。ただし、その投資信託を買うことと、個人向け国債そのものを買うことは別です。NISAの対象かどうかも、商品ごとに確認する必要があります。

金融機関のサイトで「国債」と「NISA」の案内が並んでいても、同じ制度で購入できるという意味ではありません。商品を探すときは、商品名と、NISAのどの枠に対応しているかを確認すると、混同しにくくなります。

対象拡大の動きを確認

いつからNISAの対象になる?正式発表はある?

「今は買えなくても、近いうちにNISAの対象になるの?」という点も気になりますよね。2026年11月4日時点で今回確認した公式資料では、個人向け国債をNISA口座で買えるようにする開始日は確認できませんでした。ただ、税制上の優遇を求める意見については、大臣会見でも取り上げられています。

財務省が公開している2026年8月25日の会見概要では、記者が個人向け国債のNISA対象化や税制優遇について質問しています。これに対し、片山財務大臣は、さまざまな意見や提案があることを認め、関係者や与党と丁寧に議論したいという趣旨の説明をしています。

会見から分かること

税制優遇についての意見・提案がある段階であり、この会見でNISAへの追加や実施時期が決まったわけではありません。

大臣は、これまでの「貯蓄から投資へ」という政策との整合性や、多額の国債保有に対する優遇が高所得者に偏らないか、といった論点にも触れています。「国債を持つ人を増やしたい」という方針だけで、非課税の仕組みまで決まるわけではないんですね。

「個人向け国債プラス」とは別の話

2026年12月募集分・2027年1月発行分から予定されている名称変更は、一部の法人なども購入できるようにするものです。財務省の説明では基本的な商品性は変わらず、NISAの対象に加えるという発表ではありません。

「対象拡大」という言葉を見かけたら、買える人が増える話なのか、非課税になる商品の範囲が広がる話なのかを確認したいところです。今後の発表でも、提案・議論と決定を分けて読むと、購入時期を早合点せずに済みます。

購入までの流れ

NISA口座を持つ金融機関で個人向け国債を買うには?

「NISAで使っている銀行や証券会社なら、そのまま国債も買える?」と気になりますよね。その金融機関が個人向け国債を取り扱っていれば、同じ金融機関で購入できます。ただし、NISA口座があるだけで、国債の購入に必要な手続きまで済んでいるとは限りません。

財務省の案内では、初めて購入する場合、国債を管理するための口座が必要とされています。今の取引状況に応じて追加の申し込みが必要か、まずは利用中の金融機関で確認しましょう。

財務省の購入案内をもとに整理した確認手順
① 国債の取り扱いを確認する

金融機関の公式サイトや窓口で、個人向け国債を買えるか確認します。NISAを扱っていることだけでは判断できません。

② 必要な口座・書類を確認する

国債用の口座開設や取引の申し込みが必要かを確認。本人確認書類、マイナンバーの確認書類、印鑑など、必要なものは金融機関の案内に従います。

③ 募集期間中に購入を申し込む

購入する種類と金額を決め、代金を用意して申し込みます。受付方法や締め切りは金融機関ごとに確認しましょう。

書類については、すでに提出した情報がある場合も含め、何を用意するか事前に尋ねるとスムーズです。「NISA口座があるのですが、初めて個人向け国債を買うには何が必要ですか?」と聞けば、現在の口座に合わせた案内を受けられます。

金利以外の条件もチェック

同じ募集回・同じ種類なら、個人向け国債の利率などの発行条件は取扱金融機関によって変わりません。一方、口座の開設・維持にかかる手数料や、利用できる購入方法には違いがあるため、使いやすさも確認したいところです。

口座開設に数日かかる場合もあります。買いたい募集回があるときは、締め切り直前ではなく、余裕を持って準備しておくと安心ですね。

利息の手取りを計算

個人向け国債の利息にかかる税金と100万円の手取りは?

「金利が年2%を超えるなら、100万円で毎年2万円以上もらえる?」と思いますよね。ここで確認したいのが税金です。個人向け国債の利息には、原則として20.315%の税金がかかり、受け取るときに差し引かれます。購入した100万円そのものに、この税率がかかるわけではありません。

具体例として、募集が終了した2026年10月募集の「固定5年」年2.39%で計算してみます。これは11月募集分の利率ではなく、手取りの仕組みを知るための例です。

100万円を年2.39%で運用した場合の年間概算
税引前の利息
23,900円
税引後の手取り
約19,045円

計算式:100万円 × 2.39% × 0.79685
0.79685は、税金20.315%を差し引いた残りの割合です。

税金は年間の概算で約4,855円。表示された金利をそのまま受取額に置き換えると、思っていたより少なく感じるかもしれません。財務省が示す税引後年率は1.9044715%なので、商品を比べるときはこちらも確認したいところです。

年利と、1回の受取額は違います

利息は半年ごとに年2回支払われます。通常の半年分なら、今回の例では税引後で約9,522円が目安です。実際の金額は税金の端数処理などで異なり、初回は発行日から利払日までの期間による調整もあります。

また、「変動10年」は半年ごとに利率が変わるため、最初の金利で将来の年間利息まで確定するわけではありません。NISA口座の商品と手取りを比べる際も、税引後の数字と、その利率が続く期間をそろえて見ると分かりやすくなります。

なお、一定の要件を満たす方は、特別マル優などの非課税制度を利用できる場合があります。NISAとは別の制度なので、対象となるかは金融機関や税務署で確認してください。

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お金を守る・育てる視点

個人向け国債とNISA口座の使い分けは?選ぶときのポイント

国債の金利が上がると、NISA口座の高配当株から乗り換えるべきか迷いますよね。ただ、利息や配当の多さだけでは決めにくいところです。

値下がりのリスクやお金を使う時期から、自分に合った持ち分け方を考えてみましょう。

元本と配当の違い

個人向け国債と高配当株は値下がりリスクがどう違う?

「どちらも定期的にお金を受け取れるなら、似た商品では?」と思うかもしれません。大きく違うのは、購入したお金が戻る仕組みです。個人向け国債は国による額面での償還・中途換金の仕組みがありますが、高配当株には購入額が戻る保証がありません。

個人向け国債

満期には額面どおりの元本が戻ります。原則、発行から1年後は国による中途換金も可能。ただし、直前2回分の税引前利子相当額に0.79685を掛けた調整額が差し引かれます。

高配当株

売るときの株価で受取額が決まります。企業の業績や市場の動きで値下がりし、購入額を下回ることも。配当も固定ではなく、減額や停止の可能性があります。

例えば、株を50万円で購入し、その後40万円に下がれば、評価上は10万円のマイナスです。配当を受け取っていても、それだけで値下がり分を埋められるとは限りません。配当収入と株価の変化を合わせて見る必要があるんですね。反対に、値上がり益や増配を得られる余地も株式の特徴です。

NISAでも値下がりは防げません

NISA口座は利益に対する税金を優遇する仕組みです。高配当株をNISAで保有しても、株価の下落や減配のリスクは変わりません。「非課税」と「元本が守られる」は分けて考えましょう。

なお、ニュースで国債価格の下落を見ても、個人向け国債を国に中途換金する仕組みとは区別が必要です。市場価格で売買する一般の国債とは扱いが異なります。一方、個人向け国債にも、物価上昇でお金の実質的な価値が下がるリスクは残ります。

乗り換え前に考えたいこと

NISAの高配当株を売って国債に乗り換えるべき?

国債の金利が上がると、「株を売って移したほうが安心かな」と迷いますよね。ただ、金利が上がったという理由だけで、高配当株をすべて売る必要があるとはいえません。乗り換えは、受け取るお金だけでなく、資産に求める役割も変える選択だからです。

例えば、株価の動きが気になって落ち着かないなら、値下がりする資産を減らすことには意味があります。一方、企業の成長や増配を期待して保有しているなら、国債の金利だけを見て売ると、当初の目的から離れてしまうかもしれません。

売却を決める前の確認ポイント
  • 株価の値動きは、今の自分が受け入れられる範囲か
  • 保有企業の業績や配当方針に、購入時から変化があるか
  • 全部売るほかに、一部の売却や新しい資金での国債購入も選べるか

ここで注意したいのが、「NISA枠がもったいないから売れない」と考えすぎることです。非課税のメリットがあっても、保有を続ける理由になるかは別。反対に、国債のほうが安心に見えるからといって、今の株を急いで手放す必要もありません。

売却したNISA枠はどうなる?

2024年以降のNISAでは、売った商品の取得額に相当する非課税保有限度額を、翌年以降に再利用できます。例えば80万円で買った株を100万円で売った場合、再利用できるのは80万円分です。売った年の年間投資枠が、その場で戻る仕組みではありません。

再利用するときも、その年の年間投資枠の範囲内で買い付けます。なお、この扱いは2023年までの旧NISAとは異なるため、売却前にどちらの制度で保有しているかも確認しましょう。

乗り換えを考えるときは、「今の株を持ち続けたい理由」と「個人向け国債に移したい理由」をそれぞれ書き出すと整理しやすくなります。NISA口座の節税効果だけで決めず、今の自分に合う保有額を考えたいですね。

使う予定から持ち分ける

お金を使う時期に合わせて国債と株をどう持ち分ける?

「国債と株を何割ずつ持てばいい?」と考える前に、確認したいのがいつ、いくら使う予定があるかです。同じ貯蓄でも、来年の学費と、当面使わない老後資金では、値下がりを受け入れられる余地が違いますよね。

持ち分け方の一例として、お金を次の3つに分けてみます。これは商品の購入を一律に勧めるものではなく、使う予定と運用方法を合わせるための整理です。

すぐ使う・急な出費に備えるお金

生活費や修理代などは、引き出しやすい普通預金などで確保する考え方があります。個人向け国債は原則として発行後1年間は換金できないため、この部分まで移すと困ることがあります。

数年後に使う予定が決まっているお金

学費や車の買い替え費用など、必要額を減らしたくないお金は、預金や個人向け国債が候補になります。国債なら、使う日と満期・換金可能日が合うかを先に確認しましょう。

当面使わず、値動きに対応できるお金

NISA口座で株式や投資信託を持つことも選択肢です。ただし、長く保有すれば必ず利益が出るわけではありません。高配当株だけに偏っていないかも確認したいところです。

例えば、3年後の学費を株で運用していると、支払い直前に相場が下がっても、必要な分を売らざるを得ないかもしれません。使う日が決まっているほど、売却時の株価に頼らず準備できるかが大切になります。

国債は「満期」と「換金できる日」を区別

変動10年も、原則として発行から1年後には中途換金できます。ただし調整額が差し引かれるため、満期まで持つ場合と受取総額は同じではありません。

家族の予定や収入が変われば、必要な現金も変わります。「国債○割、株○割」と固定するより、使う予定を定期的に見直し、残った資金でどこまで値動きを受け入れられるか考えると、無理なく持ち分けやすくなります。

記事のまとめ

まとめ:個人向け国債とNISA口座は目的に合わせて使い分けよう

個人向け国債は、現在の制度ではNISA口座で購入できず、利息には原則20.315%の税金がかかります。今回確認した公式資料では、NISAの対象になる開始日も確認できませんでした。

調べてみて大切だと感じたのは、非課税かどうかと、自分に合う運用かどうかを分けて考えることです。金利や配当の数字だけでは、お金の置き場所は決めにくいんですね。

選ぶ前に確認したい3つのこと

  • いつ、いくら使う予定があるか
  • 値下がりをどこまで受け入れられるか
  • 税引後の手取りと換金条件はどうか

高配当株をすべて売るか、持ち続けるかの二択にする必要はありません。すぐ使うお金を確保したうえで、個人向け国債とNISA口座の商品を、目的に合わせて持ち分けていきたいですね。

参考資料・参照リンク
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